ペット飼育集合住宅訴訟
ペット飼育集合住宅訴訟
販売会社がペット不可として売り出し始め、ペット飼育の要望が多かったので、可と変更したそうです。まずは、売れれば何でも良いというポリシーのまったく感じられない販売会社を相手に提訴し損害賠償金を請求したこと自体は多いに問題にして欲しいと思います。
でも、この訴訟、どうも府に落ちません。ペット禁止を貫きたい女性の言い分だけなら納得出来ます。そしてペットの1代限りという決定に、今回は特例として許可されたのに?そこまでは、「住民が特例にしてあげたら」という優しさが感じられます。
それを何故?翻されたのだろう?そして手放さざるをえなかったのだろうか?
なにか、他に理由があるように思えてならないんですね。
集合住宅でのペットとの暮らしを認めていただくには、集合住宅内で積極的な友好関係を図り、理事会での取り決めの時には協力を惜しまず、前向きな行動をしてこそ、周りの方々からの理解が得られると思うんですね。何かこの飼い主さんは、自分がすべきことをせずして自己主張だけをしてしまったのでは?なんて思えて仕方が無いんですけど。それにしても手放された「犬」は幸せに暮らしているかが気になります。
(2004/06/18)(LIVING WITH DOGS)
ペット禁止マンション、一転飼育許可で慰謝料提訴
大分市内の分譲マンションでペット飼育を禁止したり認めたりと、販売会社が入居条件を変更したため、ペット禁止の条件で入居した動物嫌いの女性(47)と、犬を手放さざるを得なかった愛犬家の男性(56)が、販売会社の説明が不適切だったとして、同社に慰謝料などを求める共同訴訟を大分地裁に起こしたことが16日、わかった。
女性は110万円を、男性は手放した犬の購入費を含め135万円を請求している。
同社は「ペット飼育を望む入居希望者が多かったので許可した。以前からの入居者には説明が遅れてしまったが、管理組合の話し合いで了承をいただいたはず」としている。
マンションは15階建てで計56戸。現在、約40戸が入居済みで、うち5戸でペットを飼っている。
訴状によると、女性は同社から飼育禁止との説明を受けて購入し、2002年9月の完成直後に入居した。同社はその後、販売実績の伸び悩みや飼育希望の声の多さなどから、翌年4月ごろ、飼育可能と改め、男性は7月に入居した。
ところが、8月に発足した住民による管理組合は「ペットは現在飼っている一代限り」と決定した。男性の愛犬は9月に死んだが、10月の組合理事会で特例として新たな飼育を許され、翌月、スピッツを23万円で購入した。しかし、今年2月の組合総会では一転、特例は認められないと決まり、男性は犬を手放した。
(2004/06/17)(読売新聞記事より)