救助犬の海上保安への有効性
救助犬の海上保安への有効性
救助犬の捜索は災害時の瓦礫、水難、きのこ取りなどでの不明者と様々な活躍が期待されていますが、災害救助犬富山で新しい試みが実施されました。確かに人の匂いを嗅ぎ取るわけですから、有効だと思いますね。 密航者防止に救助犬「有効」 伏木海保、訓練で検知器捜索と一致 伏木海上保安部の災害救助犬を使った密航者捜索訓練は二十六日、新湊市の伏木富山港新湊区国際ターミナルで同部員や災害救助犬協会富山の支部員ら約三十人が参加して行われ、二酸化炭素を調べる従来の検知器による捜索と比較した。結果は一致し、コンテナ内の密航者に対する救助犬捜索の有効性を確認した。 訓練は、コンテナに潜伏する密航者の摘発強化を図るために実施された。海保には捜査犬がいないため、災害救助犬協会富山の協力を得て行われ、四つのコンテナのうち密航者の代わりに海上保安部員が待機する一つのコンテナを探した。 同部員が二酸化炭素検知器で各コンテナの外側から濃度を調べた結果は、三つのコンテナが約400ppm、残る海上保安部員が待機する一つが2700〜3400ppmを示した。 この後、ラブラドールレトリバーのボブ(雄5歳)ジェーン(雌2歳)とシェパードのバッカス(雄5歳)が順番に臭いをかぎ、3頭とも二酸化炭素検知器の結果と一致、該当するコンテナを当てた。遺留物の臭いを基に逃走した密航者の足取りをたどる訓練も行われた。 伏木海上保安部では、将来的に船内捜索の訓練も検討したいとしている。高橋准吏警備救難課課長は「訓練を重ねて信頼性を高めるとともに、活用に向けて検証を進めていきたい」と話している。 (富山新聞2003/2/27刊掲載から)(2003/03/01) |