ペットが原因の人のアレルギー

ペットが原因の人のアレルギー

ぜんそくや皮膚炎、くしゃみ鼻水等といういわゆる人のアレルギー症状は、犬と暮らす家族にとって悲しい最後になってしまうことが、これまではとても多かったと思います。
近所の黒ラブは、子供のアレルギーの原因が犬のふけであったことから何度も里親が変わりました。この子は結局は、親戚の元で幸せな生涯を閉じました。
また小さな子供達がいる家庭に犬と暮らしはじめたところ、子供にアレルギー症状が出てしまい、祖父母の意見で里子に出さざるを得なかったという話しもありました。
アレルギー症状では、医師の立場として、アレルゲンの徹底的な排除をすすめており、と言うことはペットを手放しなさいと言われることが通説でしょう。

LIVING WITH DOGS には「犬とこどもとアレルギー相談室」がありますが、せっかく家族となった犬との暮らしが続けられるように、不幸な結果を選択せずにすむように、たくさんの方がアドバイスを行っています。
また、アレルギー症状のすでにあるお子さんのいる家族が、犬を迎えることについては、話し合いの場となり、「子供が十分に体力がつき対応できるくらいになってからペットと暮らします」と結論を出された方もいらっしゃいました。

ちょっと嬉しい調査結果がありました。しかしこの調査は対象が18歳以上の成人だけです。ペットを手放さない人が多いとのこと安心しましたが。
もしも、子供がペットアレルギー症状がある場合は、当然のことですが大人の責任が問われてしまいます。
苦しんでいる子供の為に、親は考え、また周りの祖父母からの意見で愛犬を手放すという結果となっているのではと思います。
手放された犬も不幸ですが、子供にとっては、これまで一緒に暮らしていた犬が、自分の所為でいなくなってしまったという悲しいトラウマを持ってしまうようです。

お子さんのいる家庭にあたらしくペットを迎えることは、動物を慈しむと言う面を育てるには素晴らしいことですが、お子さんがアレルギー体質の場合は十分に考慮して、ペットを迎えないという判断も必要なことでしょう。(LIVING WITH DOGS)


<ペット>ぜんそくの原因でも、飼い主手放さず

ペットがぜんそくの原因と言われても、手放すのは考えられない。切ない飼い主の姿が、藤田保健衛生大坂文種(ばんぶんたね)報徳会病院(名古屋市中川区)の調査で浮かんだ。飼っている犬や猫が病状を悪化させていると診断された患者の中で、ペットと別れた人は一人もいなかった。岡山市で開かれる日本アレルギー学会春季臨床大会で、来月4日に発表する。
ペットアレルギーの患者は、ペットの毛やふけなどが原因で、ぜんそくや皮膚炎、くしゃみや鼻水などの症状を起こす。
同病院呼吸器内科の○○教授らは、昨年6月から半年間に同科を訪れた、18歳以上の成人ぜんそく患者279人を対象に調査した。ペットを飼っていた人は104人で、女性が7割を占めた。年齢は40歳代が最も多かった。犬を飼っている人が38人で最も多く、猫27人、ハムスター11人だった。
検査の結果、犬の飼い主の中で、犬の毛にアレルギーを起こす抗体を血液中に持っている人が13人いた。同様に、猫の飼い主で猫の毛によるアレルギーを起こしやすい人は9人。ハムスターは7人だった。
患者は全員、重症度が中程度以上。一般の病院では治療が難しく、専門の同科を訪れた人ばかりだ。発作を防ぐため毎朝晩、ステロイド薬の吸入が欠かせない。ペットがいなければ薬が不要になる人も多いとみられる。
このため医師たちは、患者にペットを手放すよう求めた。しかし犬、猫の飼い主22人は、全員が手放すのを拒否。ハムスターでも手放した人は4人にとどまった。
○○教授は「患者にとってペットは子供のような存在で、室内での飼育が8割以上を占める。分かっていても手放せない人が多い」と話す。
アレルギー軽減には室内より室外で飼う方がよい。それも無理なら週に2回程度、ペットを風呂に入れると、室内に漂う毛などが減るという。(2005/5/14)(毎日新聞記事より)

LIVING WITH DOGS「犬とこどもとアレルギー相談室」
わたげひろば

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