動物管理センターの素晴らしい一歩
動物管理センターの素晴らしい一歩
不要犬の始末は動物管理センターの一番の機能ですが、飼い主が捨てるという実態がまだまだ多く、捨てない飼い主を増やすことが一番肝心なことです。同時に、日本の動物管理センターの機能としてリトレーニング後の里親探しを行うという機能が望まれます。本来の動物保護センターになったかも? という記事のご紹介です。 しつけ教室の「モデル犬」3匹、新しい飼い主へ 秋田県動物管理センター(秋田市浜田)が行う犬のしつけ教室で「モデル犬」を務めたエディ(9歳、雌)、ウルフ(7歳、雄)、アイ(1歳、雌)の3匹が4日、そろって新しい飼い主に譲り渡された。 センターで行われた譲渡式には飼い主6人が参加。同所長は「譲り受けを希望する人が多くて驚いた。3匹はこれまで、多くの犬と飼い主を幸せにしてきた。いなくなるのは身を切られる思いだが、皆さんの愛で一層幸せにしてほしい」とあいさつした。 飼い主たちは、職員からそれぞれの犬の性格や特徴、餌の与え方などを教わった。3匹には、所長から「良く職員を補助し動物愛護精神普及のために貢献した」との感謝状が贈られた。 エディを引き取ったKさん(28)=仙北町=は「既に2匹の小型犬を飼っているが、大型犬がほしかった。のんびりさせてあげたい」、ウルフの飼い主となったIさん(49)=五城目町=は「新聞記事でモデル犬の飼い主探しを知り、飼いたいと思った。家族の一員として仲良くしていく」、アイを譲り受けたTさん(15)=秋田市=は「小さいころから犬を飼いたかったので、一緒に楽しく暮らしたい」と話した。 エディとアイは捨て犬、ウルフは飼い主が事情があって手放し、いずれもセンターが引き取った後、モデル犬として教育した。第3の人生を幸せに暮らしてもらいたいと、センターが新たな飼い主を募集。犬と対面してもらって相性を見るなどして譲渡先を決めた。 (2003/03/05)(秋田魁新聞より) |