おしゃべりな犬達

おしゃべりな犬達

友人の犬達が我が家に遊びに来ました。友人はこの子達と一緒にたくさんのことをやっていますが、この友人と犬達を見ながら、私達の会話の中におもしろいことに気がついたのです。犬の飼い主にとっては、日常茶飯事なのですがちょっと残しておこうと思いました。

友人の2頭の犬達、そして我が家の老犬。とってもおしゃべりな犬達なのですが。
吠えるからおしゃべりと言うのではありません。吠えて教えることはたまにしかないのですか、とにかくおしゃべり、私達人がおしゃべりをしている間にしっかり自分たちも参加しているんですね。我が家の犬のお得意はブフと、前足でちょんちょん。友人の犬は声と言うよりも目と動作で、もう1頭は、甘えたようなぴーと言うような声とすり寄ってくる動作で。4人と3頭の犬が、一緒におしゃべりしている。それも自然におしゃべりをしているんですね。なんと言うことのない話題、愛犬の話の時は特に「私の話でしょう」と参加してくる。犬の話でないときは「あきちゃった」という意思表示を他の動作で知らせる。例えばお水が欲しいと器の横を前足でちょんちょん。知らない話をしてるからこっち向いてと言う感じでしょう。

おそらく、この犬たちの声や動作をこの4人がしっかり何を言っているかを判っているから会話が成立するのかも知れませんね。不思議と双方向の会話になっているからおもしろい。

ある時、我が家に雑誌社の取材が来ました。リトリバー犬種の比較とやらで、G.R.のトレーシーが取材されたのです。トレーシーは、おしゃべりで人の会話を理解している犬ですから、取材でいらした記者さん、カメラマンさんが何を話しているかを全て聞いてます。「今日は私が主役」と言うことももちろん知ってるようです。また自分なりに意思表示をします。飼い主の私が、こう言う場合は子犬の頃はこうしました。と言うのを聞いてトレーシーは「やってあげるわよ」と理解しているようです。トレーシーが今何をしたいかは、私達は判っていますから、トレーシーの発した「トイレ」の意思表示を私が記者さんやカメラさんに伝えると、「まさか?」と言うような表情をしました。「もういい?」という意志もしっかり表現していました。きっと取材者にも驚きを与えたのかも知れません。撮影は無事に難なく終えました。

その時は、当たり前と思っていたことが、今回の4人と3頭のおしゃべりで、この犬達はみんなで会話を楽しんでいるんだと気がついたんですね。

犬達が発するたくさんの言語は、人が犬を観察する以上に、犬が私達人を観察していることで意志の疎通を進めているようです。友人の犬は、友人が何気なく帰り支度をし始めるだけで、即座に早く帰ろうよとせかしています。友人は、「この子にいつも管理されているみたいなのよ」と嬉しそうに話します。

我が家の犬はもうベッドに行こうよとドアの前で私達を見つめます。老犬となってわがままな意思表示も増えてきてはいますが。

犬とのおしゃべりは、人と犬が一緒に暮らす中で毎日のコミュニケーションだと思います。
犬ってこんなにもおしゃべりなんだと皆さんも是非実感してみて下さい。

(2003/10/11)(LIVING WITH DOGS)

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