闇ブリーダーの後始末

闇ブリーダーの後始末

動物愛護法の改正を早期実現するためにたくさんの意見や正義が問われております。そして行政もこのままではと動き始めました。
そんな世の中の世情が、無届けの繁殖者には罰せられる前に処分をと行動をさせるのでしょうか。無届けの劣悪ブリーダーによる節操のない繁殖がどんどん明らかになってはおりますが、その責任も負わず、お払い箱の犬たちを保健所に持ち込みました。
いわゆる犬のプロと称する人達が、犬を捨てる事実は、これまでも多くありましたが、闇に隠れていた部分が多かったのです。保健所もこの事実を報じて明らかにしたことは大きな進歩でしょう。
それにしてもこのブリーダー、責任の取り方を全く考えていない。自分が年をとって世話が出来なくなったから処分するとは。このような闇ブリーダーに刑罰を処せずして、犬の未来はないように思います。
犬のテーマパークの閉園があちこちで見られます。今後は犬のプロが犬を捨てる事情はもっと顕著になって行くでしょう。犬で儲けることが難しくなっていけば行くほど、ビジネスで利用されていた犬たちは捨てられていくのです。
愛犬家の優しさを期待して、里親募集の案内がインターネット上あふれることでしょう。
(2005/3/20)(LIVING WITH DOGS)


犬50匹“闇業者”持ち込み 飼い主探し難航

多治見市の東濃地域保健所に14日、老犬13匹が持ち込まれた。高齢のブリーダーが飼うのをあきらめたためらしく、総数は50匹ほどにも。保健所で飼い主を探しているが、難航。動物愛護関係者は「無責任すぎる」と憤っている。
関係者の話では、持ち込んだブリーダーは、ミニチュアダックスフントを専門に取り扱う東濃地方の70代の女性で、動物取引業を営むに必要な、保健所への届け出をしていない“闇業者”。「高齢のため、飼うのがつらくなった」と話し、残る30匹余りも処分するつもりらしい。
東海地方を統括する日本動物愛護協会岐阜県支部の各務能正支部長は「ペットは最期まで見とってほしいと訴えているのに、残念。ブリーダーという動物の専門家にあるまじき行為だ」と憤る。
保健所は当初、16日に処分する予定だったが延期。県で委嘱した動物愛護推進員らを通じて引き取り先を探している。だが、持ち込まれたのは10歳以上の老犬が大半で、衰えが顕著な犬もいる。同推進員の好田典子さんは「若い犬なら引き取り手は見つかる、高齢となると難しい」と苦悩の表情で「老い先短い子たちですが、なんとか行き場を探してあげたい」と話す。保健所の特例的な保護も、あと1週間程度が限界という。
(2005/3/18)(中日新聞記事より)

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