テロによる人種差別と犬

人種差別と犬

悲惨なテロを受けたLower ManhattanとWashington DCの方々には心よりお悔やみし、一日も早い復興をお祈ります。
しかしそのかたわら、世界は戦争というもっとも過酷な状況にならんとしています。悲劇は最小限にとどめたい、そんな思いは世界のたくさんの人達が抱いていることでしょう。
犬は地球上のあらゆるところに様々な犬種として存在しその犬種保護を世界中の愛犬家が行っています。犬には国境はないのです。犬には宗教観や差別はありません。人こそ差別の根源です。
2年前までNYに住んでいたアフガンハウンドの飼い主さんから、心から世界平和を願ったメッセージが届きました。この悲惨な事件を通して、世界の人類すべてが人種・宗教・主義を超えて仲良く共存することを考える最大の機会として捉えることは出来ないでしょうか?
誰も、これ以上、凄惨な人の死を望んではいないはずです。(LIVING WITH DOGS)


アフガンが悪いのでない。悪いのはテロリスト

現在、アメリカ国内でアフガニスタンの人達や西アジア系の人達に、嫌がらせの電話や、殺人事件まで起きているというニュースが流れました。なんということでしょう。

私は2年前まで、マンハッタンに暮らしていました。愛犬を連れて、あのテロ攻撃を受けたあたりを、何度も散歩したこともあります。その時、たくさんの人から「何という犬ですか」と。「アフガニスタンのアフガンハウンドとロシアのボルゾイです」と。みんな笑顔で愛犬の頭を撫でてくれました。

今、マンハッタンを散歩をさせたら… 白い目で見る人たちがいるのでしょうか?

ブッシュ大統領は「これは宗教観の違いでも、国と国の戦いでも無い。テロに対しての報復だ」と演説していますが、確かに今回の事件では、多くの市民が巻き込まれ余りにも酷い惨状です。
でも、軍事的報復(戦争)が始まれば、内戦、干ばつ、飢餓で苦しんできているアフガニスタンの一般の人たちや動物たちは、今まで以上に悲惨な情況に追い込まれることは必定です。それは死を意味します。

どうにか平和的な、解決策はないのでしょうか?
私の夫は、今も貿易センターから2キロのアパートに住んでいます。けして、今回のテロ事件を海の向こうのこととは思えません。犯人がビンラディン氏なのかは、私には断定できませんが、アフガンとロシアの戦いの時に、彼は力をつけたと報道されています。

悲惨なニュースの傍らで、アメリカラインで日本生まれのロシアの犬とアフガンの犬は、平和に寄り添って寝ています。犬なんかに例えてと、お叱りを受けるかもしれませんが、理性を持っている人間同士として、流血を見ない解決方法をもっと模索して欲しいと心から願ってやみません。   

(2001/9/22)(東京都、Y.Tさん) ご主人の安全は確認されました。

 

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