「アカデミカル・介助犬実践トレーニングセミナー」レビュー

「アカデミカル・介助犬実践トレーニングセミナー」レビュー


おかげさまでボニー・バーゲン教育学博士の「アカデミカル・介助犬実践トレーニングセミナー」セミナーが無事に終了いたしました。
 
会場には、50名ほどの参加者と、23頭(介助犬2頭。聴導犬候補2頭。介助犬候補2頭。愛犬17頭)が、つどいました。おかげさまで、会場では、歓声が絶えない充実したセミナーとなりました。
 
介助犬の創始者・ボニー・バーゲン教育学博士による「アカデミカル実践 介助犬トレーニングセミナー」が、5月1日から5日間、東京都渋谷Mont-Bell Club渋谷店5階サロンにて、開催されました。この連休5日
間にわたる参加者は、沖縄から青森まで全国から50名が参加。
犬たちへの斬新なアイディアに出会えたと、感動をいただきました。
このセミナーは、2003年にも行われ、2度目の参加をされた方が3分の1ほどいらっしゃいましたが、「さらに、バージョンアップされた教育学と、動物行動学を駆使した内容」と、満足をいただける結果になりました。

講義当初は、「SIT」「DOWN」「STAND」などの文字を書き込んだ紙を見せ、声もつけて、犬たちに行動と書かれた文字の意味を認識させます。
その後に、声なしにこれらの文字を見せることで、犬たちが、文字を読み、その意味に合わせた行動をとっていきました。また、犬が座ったり、立ったりしている、紙に書かれた犬の絵(フィギュア)を見せると、すでに「紙に書かれた物の意味を行動で行うと、誉めてもらえる」と理解した犬たちが、その行動を、簡単に模倣することも、参加者は確認しました。

犬の知性を、改めて参加者は認識し、今後の訓連や犬たちへの接し方を、再構築するきっかけになりました。
バーゲン博士の教育学講義は、さらに続き、飼い主と、愛犬のマッチングについて、人と犬との性格を、(ドライバー(操縦者タイプ)/エクスプレlッシブ(表現力豊かなタイプ)/アミアブル(愛想の良い)/アナリティカル(分析屋))の4つに分け、その組み合わせによって、安定した飼い主と犬とのペアができることも解説。愛犬の問題行動で、頭を悩ませていた参加者のひとりは、「納得できた」と、感動をしていらっしゃいました。

いかに、飼い主が「ハッピー(幸せ)」「ハピア(より幸せ)」「ハピエスト(最高に幸せ)」になって、訓練に望むかを強調。5日間で学び続けた犬の認識力を向上させる理論に裏打ちされた実践介助犬トレーニングでは、

1:冷蔵庫の開け閉め
2:ドアの開け閉め
3:物の拾い上げと、ホールド(持ち続ける)
4:階段での歩行補助
5:レジへの財布や物の受け渡し

などを、学びました。
「自分の愛犬がこんなにも容易に介助犬作業ができるようになるとは、思ってもいなかった」と、会場のあちこちで歓声がとまらない状況になりました。

セミナー後のアンケートでは、「これまでになかった訓練セミナー」「愛犬がもっとみじかに感じられました」「やっと、ウチの子が理解できた」など、好評を得ることができました。
参加された方々に、ご満足いただけるセミナーになりましたこと、参加者のみなさま、そして、バーゲン博士、通訳の柿沼先生、石井様にスタッフ一同、感謝申し上げております。ありがとうございました。
(2005/5/13)(厚生労働大臣指定法人 (福)日本聴導犬協会会長 有馬もと)

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