補助犬民間施設受入始動

補助犬民間施設受入始動

補助犬がやっと社会に表向き認知されるようになりました。
10月1日、身体障害者補助犬法の民間施設受け入れ義務がいよいよ始動したのです。
しかし、まだまだ盲導犬以外の補助犬の認定はほんの僅かです。補助犬法の大きな機動力となっていた木村さんの介助犬シンシアがやっと正式に認定されたと言う記事がありました。何故今頃という疑問が浮かび上がります。補助犬法が制定されても、認定されなければ補助犬として法的に認められないのです。
木村さんの場合、7年間もすでに介助犬として木村さんの素晴らしいパートナーでした。認定法人自体がまだ少ないことが認定犬が少ない理由なんですが。
では、補助犬の認定はどうなされるか。
障害者の個々の障害の程度は異なり、求められる補助の多様性を考え、この認定を誰が行い、何を基準として認定するかだと思います。
また、補助犬が実働し、その能力を常に維持するためには、実働後のアフターケアも必要でしょう。障害者の障害の進行も考慮されるべきものと思われます。
認定法人に求められる事項としてこのようなアフターケアが行われ、障害者、補助犬の双方を見守るような機関となる必要があるのでしょう。
ところで、補助犬である聴導犬についてですが、ちなみに9月5日、日本聴導犬協会は、社会福祉法人として幾多の山を越えて厚生労働省の認可が下りました。
これで聴導犬の育成だけではなく認定が出来ると言うことなのです。
認定がされなければ、電車にも飛行機にも乗れません。

(2003/10/2)(LIVING WITH DOGS)

以下は補助犬関連記事です。

[補助犬法] 1日から完全施行 民間施設にも受け入れ義務拡大

身体障害者補助犬法が1日から完全施行され、不特定多数の人が利用する民間施設にも補助犬(介助犬、盲導犬、聴導犬)の受け入れ義務が拡大された。
兵庫県宝塚市の車椅子のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(43)をサポートする介助犬シンシアが同日、神戸市内の施設で認定試験に臨んだ。合格すれば、法制化のきっかけをつくったシンシアがようやく法律上の「介助犬」として認知される。木村さんは「シンシアが介助犬になって約7年。やっと認定を受けられる日が来た」と感慨深げ。認定法人がまだ少ないため、正式に認定された介助犬は2頭にとどまっている。

一方、学術団体「日本介助犬アカデミー」(東京都)はこの日、補助犬使用者や民間事業者らの相談に、同アカデミーのホームページ(http://www.jsdra.jp/ )で応じる「介助犬・補助犬110番」を設置した。全国でホームセンターを展開する「コーナン商事」(大阪府堺市)では、各店舗の店長が朝礼で「補助犬を連れたお客さんが来られた際はスムーズに迎えましょう」と呼びかけた。(2003/10/1)(毎日新聞より)

[介助犬] シンシアが試験合格、法律で認定される

身体障害者補助犬法が完全施行された1日、兵庫県宝塚市の車椅子のコンピュータープログラマー、木村佳友さん(43)をサポートする介助犬シンシアが、神戸市西区の同県立総合リハビリテーションセンターで同法に基づく認定試験を受け、合格した。3頭目の合格で、西日本では第1号。8日に認定式が行われ、法制化のきっかけをつくったシンシアがようやく法律上の「介助犬」となる。
家屋を再現したスペースで、指示通り床のフロッピーを拾うなどの動作チェックや、スーパーで食品に反応しないかなど26項目を受験。獣医師や介助犬トレーナーなど9人の専門家による審査委員会で合格が決まった。木村さんは「よかったー」と顔を崩し、シンシアの頭を「ありがとう」となでた。
補助犬法の完全施行では、不特定多数の人が利用する民間施設にも補助犬(介助犬、盲導犬、聴導犬)の受け入れ義務が拡大された。木村さんは「合格したことで、本当に胸を張って外出できるようになります」とほっとした様子で話した。

(2003/10/1)(毎日新聞より)

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