里親募集の場
里親募集の場
ペットショップで犬を買うことが、まだまだ当たり前のこの日本ですが、いつの日かペットショップが生体を置かず、犬を飼いたいと願っている人は、本当に信頼できるブリーダーさんを探して直接求めるような日が来ること。そして、捨てられた犬たちの中からパートナーを探すような社会になればとLIVING WITH DOGSは願っているのですが。
捨て犬や猫が、里親さんに出会う場として、各愛護団体のシェルターや里親募集サイトがあります。
また先日取り上げた放棄犬の緊急里親募集というような場もありました。
あくまでも捨てられた犬の終の棲家を募集する場ですが、捨てられた犬は、子犬でない限り、何らかのトラウマを持っています。
捨てられる原因が元気すぎる犬だったり、病気だったりと、飼い主が手を余して捨てたと言うこともあります。
終の棲家である里親は、安易な飼い主では貰われていった先でも同じような問題が起こってしまうでしょう。
そして今日、以下のようなニュースがありました。
カフェでコーヒーを飲みながら、お気に入りの犬や猫と出会うと言うものです。素晴らしい出逢いの場を創造して下さって「ありがとう」と言えるでしょうか?LIVING WITH DOGSは何か府に落ちないんですね。
「ちょっとお茶でも飲もうか?」と入ったカフェ。
そこには犬や猫の写真が一杯あってまるで商品カタログの様、そして「どの子でもその場ですぐ家族になれます。」との貼り紙。
「どうですか?お客さん、この子良い子ですよ〜」
これじゃ、ペットショップと同じじゃないですか?
充分な飼い主としての適正を見てからの引き渡しか、ちょっと心配になってしまいます。
多くの捨て犬が、里親に出会えたとしても、その里親がまた捨てない里親であるかをしっかりみているんでしょうか?
まるで、ペットショップで売られている純血種が、里親募集という名に変わって安易に不適格な飼い主の元に渡っているのではないか。
一度救われた命をまたもや翻弄するようなことは絶対に避けなければならないのです。
そんなことはありませんと反論していただければありがたいのですが。20日から26日まで動物愛護週間だそうです。
ご参考
シェルターから犬を迎えるって?
天国からの贈り物
(2005/9/17)(LIVING WITH DOGS)
捨て犬猫救う出会いカフェ 福岡市天神でNPO運営(200匹が第2の人生)
飼い主に捨てられたり処分される予定だった犬や猫と新しい飼い主との出会いの場を提供する全国でも珍しいカフェが、福岡市中央区天神三丁目の天神武藤ビルで営業している。
ペットの救済活動に携わるNPO法人「Fどうぶつ会議所」(S理事長)が2003年12月、より多くの市民に新たな飼い主募集の情報を発信しようと、「NPOカフェ ***」をオープンさせた。
来店者たちがコーヒーを飲みながら、約百匹の犬猫の写真付きプロフィルを自由に閲覧できるほか、カフェ内にある事務局でスタッフが相談に応じている。オープンしてから約200匹が新しい飼い主に引き取られた。
同会議所のMさん(26)は「飼い主探しと同時に、最終的には捨てる飼い主がいなくなるよう啓発活動を続けたい」と話している。
(2005/9/17)(西日本新聞記事より)