動物愛護精神の普及には
動物愛護精神の普及には
動物愛護週間ですが、各地方自治体は捕獲、持ち込まれた犬猫の殺処分数に憂いています。
The moral progress of a nation and its greatness should be judged by the way it treats the animals.———–Mahatma Gandhi
国家の道徳的な面での進歩とその国の偉大さは、その国が動物をどのようにあつかうかで判断できる。(ガンジー)
ガンジーの言葉ではありませんが、今、殺処分数の数で、県の動物愛護の普及度を測るような機運なのかも知れませんね。
年々減少している殺処分数ではありますが、まだまだ各県で何万頭もの犬や猫が殺処分されています。
以下にワースト2の沖縄の例、ワースト3の千葉の記事がありました。ワースト1は、徳島県だそうです。
こんな記事でランキングされないように県民の動物に対する考え方を基本的に教育し直すには何が必要か考える必要がありますね。
学校教育で動物との関わりを、学校飼育の動物ではなく、もっと身近な犬や猫を対象にして小学生の頃から愛する友だちとしたカリキュラムを取り入れてることが求められると思います。
文部科学省が、基本的な動物愛護の精神をもっと織り込んだ教科書の策定もされると良いと思います。
わが家の近所に以前お話しした、飼い主を自分で決めた犬がいます。この子は、老犬ですが、飼い主さんと一緒に、小学校の生徒達の前で、犬と暮らすことのお話をしに、デモ犬として登場します。
犬が、人の最大の友であることを、そしてかけがえのない命を持っていること、楽しいとき、悲しいとき、犬は人と分かち合えるパートナーなのだと言うことをお話しするそうです。
身近な素晴らしい飼い主さんに、小学校や幼稚園で犬や猫とのふれ合い方、暮らし方を実践的なお話を聞くようなカリキュラムをたくさんの小学校や幼稚園が実施して下されば良いな〜と思います。
小学校や幼稚園の動物好きな先生にお願いです。1クラス単位から、そんな課外授業をしてみたらどうでしょうか?
保健所、動物愛護団体、WEBサイトでの啓蒙活動にはどうしても限界があります。まずは子供達に動物は愛する生き物であることを植え付けていかなければならないでしょう。
子供達の親の世代は残念ながら動物愛護の精神を受け継がなかった世代なのですが、今の子供達はまだ間に合います。(2005/9/20)(LIVING WITH DOGS)
動物愛護週間:きょうから ペット、受難続く 処分された犬猫、2万715頭(千葉県)
◇処分された犬猫、2万715頭−−04年度
動物愛護週間が20日から始まる。県動物愛護センター(富里市)によると、処分された犬・猫の数はここ数年、全国ワースト3位以内に入っており、04年度の処分数は計2万715頭。同センターは今年度から、全15保健所に獣医を配置し、ペットを持ち込む飼い主の相談に応じるなどの対策を進めている。同センター次長のSさんは「処分数の多さは、県民のモラルの低さの表れ。命の大切さを考えてもらいたい」と話している。
同センターによると、04年度は犬9032頭(前年度9422頭)、猫1万1683頭(同1万1613頭)が処分された。飼い主が直接、同センターなどの引き取り窓口に持ち込んだケースが約7割、野犬、野良猫が約3割。犬の約7割、猫の約8割が1歳以下で、猫の処分数が1万頭を超えるのは千葉だけ。篠塚さんは「不妊手術をせず、放し飼いをする飼い主が多い」と指摘する。
同センターは少しでも処分数を減らそうと今年度から、さまざまな取り組みを始めた。従来の引き取り窓口は80カ所あり、同センターや15保健所の他、各市町村でも対応していたため、持ち込まれるがままだった。これを4月から窓口を同センターや保健所など19カ所に減らし、全保健所に獣医を常勤させるようにした。「やたらに吠(ほ)え、近所迷惑なので処分してほしい」などの相談に的確にアドバイスし、むやみに捨てないようにするためだ。新たな飼い主が見つかった雄犬に限り、去勢して譲渡もしている。
この結果、4〜6月に捕獲された野犬は1250頭と、前年同期より90頭減った。来年度には、引き取りの有料化や、里親に譲渡する雌犬の不妊手術なども検討する。 (2005/9/20)(毎日新聞記事より)
“愛犬家”モラルどこ? 人口比捕獲数全国2位
県福祉保健部はこのほど、2004年度に県動物愛護センター(大里村)、各保健所で捕獲・引き取りがあった犬の抑留数をまとめた。04年度は8428匹と、03年度の9056匹を下回ったが、04年度の人口10万人当たりの全国比較では、捕獲数は437匹でワースト2。狂犬病予防注射数(人口比)でも45位と低い水準にあり、飼い主の「責任感の欠如」(薬務衛生課)があるといえる。20日からは動物愛護週間が始まるが、県内の飼い主のモラル向上は、まだまだといえそうだ。
県内の犬の04年度の捕獲数は5807匹、保健所などに持ち込まれるなどの引き取り数は2621匹となっている。捕獲・引き取り数は全国的にも減少しており、県内ではピーク時の1996年には約1万8400匹だったが、年々減少し、04年度は9千匹を切った。
減少傾向について、県は「全国的にペットはより飼いやすい猫に移りつつある」(薬務衛生課)と、社会・生活環境から飼い犬そのものが減少しているとみている。殺処分は7956匹だった。
一方で、人口10万人当たりの全国との比較では、捕獲数は徳島県に次いで2位、引き取りも5位と高い水準。また狂犬病の注射数は45位、殺処分も全国4位。同課は、飼い主のモラルは向上しつつあるとしながらも、安易に犬を飼ってしまい、面倒を見きれず捨てたりする事例も多く見られるという。捕獲された犬を引き取りに来るのも「2割程度」(同課)にとどまっている。
NPO法人「動物たちを守る会ケルビム」のN代表は「飼い主は責任を持ち、命あるものとして最後まで飼ってほしい」とした上で、モラル向上には「子どもの時から命の大切さ、飼うときには責任が必要と教えるべきだ」と訴えた。県は愛護センターの改築を進めているが、新たなセンターではペットのしつけ方や飼う場合の相談、トレーニングなどの普及啓発にさらに積極的に取り組んでいく。ペットを適正に飼っていくよう地域挙げての取り組みも強化していく考えだ。(2005/9/20)(琉球新聞記事より)