作物を野生動物から守るのは犬の仕事
作物を野生動物から守るのは犬の仕事
日本中にたくさんいる猿によって、観光地、農作物、住宅の中まで猿による被害は増えています。それと餌を求めて住宅地におりてくる猪、人が襲われたというニュース。昨年は月の輪熊が里に下りて毎日の様に被害報道がされていました。鹿が増えすぎてという報道も良く目にするようになっていますよね。
何故、野生動物が里に下りてくるか、また野生動物の保護についてはここでは語りませんが。
今、様々な野生動物からの被害を防ぐための方策として犬が注目されています。
犬は、かつては、農村で猪や猿から作物を守っていたんですね。いつの間にか、犬にそのような仕事をさせなくなりました。
そこで、何故、犬が作物を守る仕事が出来なくなったかを考えてみましょう。
日本の狂犬病予防法は、ワクチンの接種の徹底、罹患の恐れのある野犬の捕獲と処分、家庭犬は繋いで飼うとして、日本の犬の飼い方は、自由な犬が存在できないような環境に変わっていったからだと思います。
確かに狂犬病は、この半世紀、日本で狂犬病を発症していません。その成果はあったのでしょう。
また、犬の放し飼いによる咬傷事故などから、犬は繋いで飼わなければならないとなっていったのでしょう。
犬は、短い紐で繋がれて自分の意志で行動できなくなってしまったのが現状でしょう。
かつての日本は、これまで自然とうまく共存して、犬は家を守っていたのです。
犬は、人と共に暮らし始めて、人と一緒のグループを作り、その中でテリトリーを守る習性がありますから、作物を守るのは当然の仕事だったのです。
繋がれている飼い犬は、吠えて知らせるだけしか出来ませんから、猿は、犬が驚異でないことを判っていますので、堂々と、作物を食べることが出来るのです。働く犬の自由までもまったく無くなってしまったのです。
いまでも農村や山村では、夜、犬を放して勝手に散歩をさせているところもあるでしょう。だからこれで良いというわけではありませんが。
田舎の犬たちは、昔ながらの飼い方をしているところがあります。犬は外、ワクチンって何?フィラリアって?積もった雪で被われている犬小屋にうずくまる犬の姿は、まだまだ普通の光景なのかも知れません。
飼い主の行うべき管理をせずに放し飼いの状態は、犬の飼い方としては最悪ですけど。
しかし、里山を守る犬として訓練し、そして家庭犬としてのしつけをし、人に優しい犬として育て、住環境も雨をしのげる場所を整え、健康も問題のないようケアされている犬たちであれば、作物を守る犬として放たれ、周りの住民に認知されることは一歩進んだ飼い方だと思いますね。
以下の記事に作物を守る犬として猿を追う訓練をするそうです。
地元の子供達への咬傷事故や、仕掛けられた罠猟の罠に間違って犬が掛からないように十分に対策をされるのかちょっと心配なところもありますけど。
このような里山の犬が、犬らしく暮らせるようになると良いですね。
(2005/6/20)(LIVING WITH DOGS)
猿害防止、やっぱり犬で 十数匹を訓練へ 宮城
ニホンザルによる農作物被害や住居侵入を防止しようと、「宮城のサル調査会」会長のI教授が、猿を追う専門犬の育成に乗り出す。まず十数匹を訓練し、今冬から宮城県内で猿の群れを山奥に戻す「追い上げ」に活用する計画だ。今までに例のない試みで、伊沢教授は「猿害対策の決め手として期待できる」と話している。(2005/6/20)(河北新報記事より)
河北新報記事
「猿」退治に「犬」出動!
サルやイノシシ追い払い 「忠犬」南木曽町も導入へ(信濃毎日新聞)