ハリケーン・カトリーナのその後

ハリケーン・カトリーナのその後

初動援助の遅れが、州政府、合衆国、およびFEMAに問われていますが、アニマルレスキューにおいても災害発生後3日に現地に入れたような状況でした。
ある地域では、亡くなった方の遺体の尊厳を考慮して、うろついている犬や猫を射殺するよう告知されました。

その期限は告知後3日しかありませんでした。地域で、飼い主と共に避難出来なかったペット達は、その場で飼い主さんが戻ってくるのを待つしかない状況でした。
残された犬猫達は飼い主さんが戻ってくれるしか生き残れないのです。飢餓で、感染症で命を失うしかありません。せめて食料があれば数日は生きながらえることが出来るかも知れませんが、すべて水没していました。

アメリカに住む動物愛護者、動物愛護団体は、「何で?」とASPCAに質問をしました。

Q:なぜ犬を撃ち殺していたのですか? ASPCAがそれを止めることができないのですか? TVで見て大変心を痛めています。

A:ASPCAは、地方のある区において犬が撃たれているというレポートが確かにあったことを確認しました。それらの狙撃はある場合は単に市民の安全のため、あるいは人間の遺体の尊厳を守るために行われたことを確認しています。またある地域では、うろつきながら唸っている犬や猫達をどのように扱ったらよいのか警官達にその経験がないため、状況にたいする指揮や管理がうまくできなかったケースもありました。心配している市民を代表して、ASPCAは地区でおきたこれらの犬の狙撃についてルイジアナ州知事に連絡をとり、知事の補佐官から、狙撃命令は同郡保安官であるM巡査部長の独断で行われたこと、狙撃はすでに停止していること、更にM巡査部長は今回の指揮の結果として懲戒処分を受けていることを知らされました。

地域の職員達が人間の被害者達に専念できるよう、ASPCAは州、地域、政府の職員達と連携して動物たちの救助にあたっています。しかし残念なことにはASPCAやほかの多くの動物救助団体には地域法の施行決定に関しての権限がありません。

Ext_link ASPCA
Ext_link http://www.forpitssake.org/hurricane.html

アメリカのハリケーン被害の後始末は、経済大国であるアメリカの、政府、州政府の弱点を露呈したものであることは世界中の人が感じているかもしれません。
(2005/10/3)(LIVING WITH DOGS)

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