海外居住者が愛犬と共に日本の旅行を楽しむ

海外居住者が愛犬と共に日本の旅行を楽しむ

日本の動物検疫の改正で、日本に帰国する犬や猫達も充分な準備を整えたら12時間以内の係留期間で入国でき、また出国も12時間以内の係留検査で、問題がなければそれほど時間はかからず日本の犬連れ旅行が楽しめます。愛犬と共に様々な旅行をされているアメリカに在住のSさんから、貴重な体験をお知らせ下さいました。

愛犬と共に世界中を旅行できるなんて嬉しいですね。
(2005/11/6)(LIVING WITH DOGS)



わが家の愛犬は今年11月19日で9歳の女の子(ラサアプソ)です。
私達はアメリカに居住していますが、毎年10月に愛犬を施設に預けて帰国していました。でも今回検疫法が変わる事を2004年の帰国の際に知り、2005年の帰国には絶対連れて帰 る決心しました。

そして2004年11月、日本でスキャンできるマイクロチップが ISO STANDARD 11784、又は11785であると知り、ウエブで調べたところAVID社が扱っているとわかり、早速AVID社に電話しオーダーしようとしましたが、個人のオーダーは受けられず獣医からオーダーしてもらわなければならないとのこと。すぐに最寄りの獣医に電話をしてオーダーしてもらい、念のため届いたチップを最寄りのシェルターに持って行きスキャンしてもらい番号の確認しました。これは別にする必要もなかったのですが。
そして再度獣医にチップを持ち込み11月19日愛犬の8歳のお誕生日にマイクロチップをいれることにしました。
幸いこの獣医さんも注意深い方で入れる前にAVID社に電話してこれが日本で読み取れるチップかどうか確認して下さいました。と言うのも私自身が不安で本当に日本で読み取れるチップかどうか何度も確認したからかもしれません。そして11月19日にまずマイクロチップを入れ、同じ日に1回目の狂犬病予防ワクチンの注射を受けました。
マイクロチップの挿入は全く痛がることもなく以外でした。そして注射の前にマイクロチップを挿入したと言う証明のため書類には時間も記入してもらいました。(関空の検疫で確認の上必要と知りましたので)

そして2005年1月13日に2回目の狂犬病予防ワクチンの注射。同じ日に血液採取。その際も注射が先であることの証明のため時間を記入してもらいました。
抗体検査をその後する必要があります。最寄りの血液検査機関は動物検疫所のHPにありますので、それでそのときアメリカにはKansas State Universityしかありませんでしたので、その住所を獣医に渡し獣医から直接血液を送ってもらいました。そして10日間くらいで検査結果が獣医のもとに送り返されました。
ここまでの手続きを出国半年前までにすませていなければなりません。

利用した航空会社はユナイテッド航空でした。
そしてフライトが決まり次第「動物の輸入に関する届出書」を到着予定の空港の検疫課にファックスするとすぐにその受理書がファックスで送り返されます。
あとは出発直前の健康診断と最寄りのUSDAに許可スタンプをもらいに行くだけ。
検疫のHP上では確か出発48時間前に許可スタンプをもらうとの事だったと思いますが、私たちは何事も早めがいいと思い、出発10日前にスタンプをもらいに行きました。これも関空の検疫課に確認の上、10日くらい早めでも問題ないとのことでした。

まず最寄りのUSDAに電話をし予約を取り、事前に書類をファックスし確認してもらいます。その際足りないものがあれば教えてくれます。私の場合狂犬病接種の証明書兼領収書にある獣医のサインがコンピューターでされたものであることを指摘され、直接獣医のサインをもらいにいきました。
あと念のため血液検査結果の証明書もコピーだったのでオリジナルを獣医からもらってきました。そして予約した日に書類をもっていき、15〜20分ほどで許可のスタンプを押された書類を受け取りました。
そして念のため出発1日前に友達の獣医さんに健康証明証を書いてもらいました。これは飛行機にチェックインの際見せる書類としてです。
これはたんに飛行機に乗る犬が狂犬病、その他のワクチンをいつ接種して何年有効かの証明と獣医のサイン、オーナーのサインのみの小さい1枚の書類です。
アメリカ出国のチェックインの際はこれ1枚で私の場合OKでした。

結局私が揃えた全ての書類は
 1.動物の輸入に関する届け出書と届け出受理書
 2.血液検査の検査結果(オリジナルのステッカーが貼ってあるもの)
 3.動物検疫所のHPからダウンロードした、FORM-A, FORM C1/2, FORM C2/2の3枚 
 4.その他参考となるべき事項1枚
 5.狂犬病予防ワクチン5、Rabies接種の証明書2枚(11月のものと1月のもの)
 6.マイクロチップレジストレーションコンファメーション(これは登録のフォームが事前に送られてくるのでそれにインフォメーション記入の上AVID社に送り返すと、AVID社から送られて来るコンファメーションレター)
 7.出発1週間以内に発行された健康証明書(これは念のため)

以上です。

書類記入後到着空港の検疫課にファックスして記入漏れがないか確認してもらいました。

さて、無事に飛行機に乗り込めました。
我が家の愛犬は生後半年くらいから年に2回は車や飛行機で長距離旅行をしているので、いつものソフトバックで機内持ち込みます。
心配なのでおしっこシートをバックの中に敷き詰め、獣医さんに睡眠薬も処方してもらいましたが使う必要もありませんでした。フライトの機内持ち込みもしつこいくらい電話で何度も確認しました。と言うのも今回の予約はマイレージを使ってのビジネスクラスだったので、半年も前にフライトを押さえてました。その間に途中フライトナンバーが変わったりして、フライトナンバーが変わった場合犬の予約は再度入れないと駄目なんです!離陸、着陸は足下においていましたが、飛行中はずっと膝の上にバックを抱えてました。愛犬はただひたすら寝ていたように思います。

アメリカの自宅から実家まで乗り継ぎ時間あわせてほぼ24時間。飛行機に乗る前、乗り継ぎの合間、そして到着後バスに乗る前と3度おしっこやうんちはさせましたが、とっても良い子で一言も発しませんでした。そして無事関空に到着。
バゲージピックアップのそばに検疫のカウンターがあり、そこに書類をだすと犬を預け犬は先に検疫課に連れて行かれます。
私は必要書類を記入後税関を抜け検疫課にいき、愛犬をバックからだし、マイクロチップの読み取り、獣医さんの簡単なチェック、輸入検疫証明書なるものをタイプする間待たされ、その書類をもって晴れて外に出られます。所用時間約20〜30分でした。

そして約20日間の日本滞在を終えアメリカ帰国のため関空へ。愛犬を連れ直接検疫課へ行き、輸入検疫証明書と入国の際にもらった輸出の許可書だったかのフォーム。(検疫課に確認してください)
を提出し、獣医さんの簡単なチェック、犬の輸出検疫証明書をタイプする間待たされそれをもってフライトチェックイン。所要時間約20〜30分でした。
フライト中は相変わらず良い子の愛犬。膝の上にバックをおき、念のためヘッドホーンはしませんでした。愛犬がトイレかなにか訴えるかもしれないので。
アメリカ入国の際はとっても簡単。私の場合シカゴでの乗り継ぎでしたが、マイクロチップをスキャンする事も無く、ただ輸出検疫証明書だけみせればOK。
別室に行く必要も無く、5分とかかりませんでした。念のため用意していた出発前日に日本の獣医に書いてもらった健康証明書をみせることもありませんでした。
(2005/11/6)(アメリカ在住 Sさん)


Ext_link帰国する犬の検疫の準備 
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