盲導犬パピーウォーカー募集
盲導犬パピーウォーカー募集
盲導犬の育成には、まずは繁殖ボランティアが存在します。盲導犬としてのラブラドールは、かつては遺伝性疾患の検査を受けずに、性格的な優位のみでの繁殖していましたが、現在は股関節形成不全の身体的な遺伝的な要素はJAHDの努力で改善されました。
日本中に盲導犬の繁殖ボランティアがいなければ、地域の盲導犬協会で盲導犬の育成は進まないと思います。
盲導犬として最適な親犬から生まれた子犬であっても、個々の性格は異なりますから生まれた子犬がすべて盲導犬になるわけではありません。生まれ持った個々の性格は盲導犬として訓練をしても無理と判断される場合もあるからです。
繁殖ボランティアの元で生まれ、3ヶ月で盲導犬候補生はあたたかい家庭へ行き、1年間人と共に家族として暮らすことを幼児期に体験します。この家庭がパピーウォーカーです。
福島県いわき市でパピーウォーカー・ボランティアとして手を挙げた方が育てた犬は、繁殖犬として最適な犬と判断され、繁殖ボランティアに変更となったそうです。
福島県内で、この方が繁殖し生まれた盲導犬候補生のパピーウォーカーを募集しています。
盲導犬への理解を持っている方に、是非手を挙げていただければと思います。
(2005/11/12)(LIVING WITH DOGS)
県内初 盲導犬候補4匹誕生/いわきの本多さん方/“育ての親”募集
県内初となる盲導犬候補の子犬4匹が、10日までにいわき市泉ケ丘の薬剤師本多和則さん(33)直美さん(34)夫妻宅で生まれた。日本盲導犬協会によると、盲導犬の繁殖には母親犬を育てる「繁殖犬飼育ボランティア」の協力が必要だが、本多さん夫妻が手を上げるまで県内に繁殖犬飼育ボランティアがいなかった。同会は、4匹をそれぞれ1歳まで育てるボランティア「パピーウォーカー」を募っている。
4匹はオス2匹とメス2匹。本多さん夫妻が育てるラブラドルレトリバーのメス「チャチャ」と、同会が指定したゴールデンレトリバーのオスの間に生まれた。6日夜から7日未明にかけて誕生し、4匹ともすくすくと育っている。
ボランティアに興味があった本多さん夫妻は、平成15年12月にパピーウォーカーとして同会に登録し、翌年2月に生まれて間もないチャチャと出会った。チャチャは1年後に盲導犬候補として仙台市の訓練センターに引き取られたが「繁殖犬に適切」として再び本多さん夫妻のもとへ。
2人は繁殖犬飼育ボランティアに登録し直し、チャチャを預かり、今回が初出産だった。
和則さんは「チャチャを育てて大変だと感じたことは一度もない。飼育に関する知識がなくても、愛情があれば誰でもできる」と話す。直美さんは「チャチャは行儀が良いので、子犬も良い子に育つはず」と期待している。
4匹は来年1月から約1年間、パピーウォーカーの家庭でそれぞれ過ごしたあと、仙台市の訓練センターに移る。
視覚障害者に盲導犬を無償貸与する日本盲導犬協会によると、全国では約960匹が活躍しているが、その約8倍に当たる約7800人の視覚障害者が盲導犬を必要としているという。盲導犬が少ない背景の1つには訓練施設やボランティアの数が足りないことがあり、同会は「福島生まれ、福島育ちの盲導犬を育て、県内のボランティアの機運を高めたい」と、協力を呼び掛けている。
問い合わせは同会仙台訓練センター 電話022(226)3910へ。
(2005/11/12)(福島民報記事より)