子犬の福袋についてのその後
子犬の福袋についてのその後
該当するデパートは反論の電話が多く寄せられ、この企画を中止すると回答がありました。また寄付金を受け取ることになっていた盲導犬センターに問い合わせをして下さった方からご報告がありましたのでご紹介いたします。
なぜ、生体を福袋としてはならないかは、皆様も十分に理解していると思いますが。
1.命あるものをプレゼント性の高い商品とすることの倫理観。
2.生後40日の子犬は来年の動物愛護法の改訂では親元にいなければならない大切な時期であること。
3.ペットショップでの店頭販売自体、陳列された子犬の販売状況は虐待であること。福袋に入れての発売では無いにしろ、ペットショップに陳列された状況で沢山の人に見られ、この犬が福袋の商品として陳列される。
4.抽選による買い手の決定。飼い主の資質も確認せず、抽選で決まった飼い主が、まともな飼い主であるとは思えない。飼いきれずに虐待、最悪は遺棄となる危険性を含んでいる。
5.動物をチャリティー商品として話題を取ろうとする、動物愛護精神の欠如。
ざっと書いてもこれだけのことがあります。言いたい方は、きっとまだまだあるでしょう。さて、寄付を受け取る盲導犬センターの対応はどのようなものだったのでしょうか?
(2005/12/14)(LIVING WITH DOGS)
今回の子犬の福袋について、(財)栃木盲導犬センターの対応も非常に心外に思いましたので、ご報告させていただきます。
記事を見て東武百貨店へ抗議の電話をしました。
担当者の方は、自分の認識の浅はかさを反省されている様子でした。
盲導犬の育成の為という事でしたので、相手の団体(栃木盲導犬センター)は、この趣旨を理解しているのか確認したところ、名称使用をするので文書で伝えてあるとの事でした。
子犬の福袋のチャリティーを受けるという考えに疑問を感じたので、栃木盲導犬センターへ問い合わせてみました。
電話をたらい回しにされ、最終的には担当者が外出中、夕方ならば連絡が可能との事でした。
再度かけなおすと、担当者は子犬を福袋として販売する事は承知していましが、「この件の何が問題か全く分からない。子犬を安く売る事が問題なのか?安く買っても大切にする人は居る」、「生後40日の子犬を販売する事も全く問題ない」担当者個人としても何ら問題は感じていないとの事でした。
募金を受ける際に、どういう形で集まったお金でも受け取るのか聞くが、はっきりとした答えは得られませんでした。
団体としての意見を聞きたい旨を伝えるが、回答は得られず、代表者を聞くが答えず、「センターには居ない」との答え。暫く保留後、別の方が電話に出られ、代表者はどなたか聞くと、「先程は日中出掛けている事が多いので居ないと言った」「午前中の電話に最初に出た男性が代表者だった」と言い訳ばかり。
この方も「今回の件の何が問題なのか?子犬はペットショップで売られている。」、「センターの犬たちも50日前後でパピーウォーカーへ渡すので、40日の子犬の販売も何ら問題はない」と言いました。このような認識とは…正直呆れてしまいました。
盲導犬を育成するのは大変な時間と費用がかかる事ですが、その為ならどんな手段であれお金が集まれば良いと言うように聞こえました。
(2005/12/14)(Kさん)
参考:
盲導犬の場合、子犬は繁殖ボランティアの元で50日間愛情ある家庭で親兄弟共に暮らします。その後パピーウォーカーの元に行きますが、ペットショップのような子犬にストレスを与える陳列ケースはありません。またこの時期は子犬が社会性をはぐくむ時期であり、ストレスのない状態で愛情深くパピーウォーカーさん家族の中で暮らします。社会性を持ちストレスのない環境で育ってこそ盲導犬への訓練が出来る犬となります。