優しさの裏にひそむエゴイズム

優しさの裏にひそむエゴイズム

虐待されている犬や猫を見て助けたいと思った人は優しい気持ちを持っているでしょう。

児玉さんの写真展に訪れ、過去に犯した非を思い涙する。ペットビジネスで大量放棄された犬や猫を見て可哀想と、優しい涙を流す。

では、交通事故で瀕死の状態の犬や猫を目の当たりにして、助けようと手を差し伸べることの出きる人は100人中どれほどいるでしょうか?おそらく1人くらいでしょう。そして誰からも手を差し伸べられないこともあるでしょう。

助けたいと思っても、現在一緒に暮らしている犬や猫達の心情を考えたら

1.責任を持って手を出せないと考える人
2.どんな状態でも助けたい
3.とりあえず助けられたらと思う人
と様々でしょう。

では現状を考えて手を差し伸べられない人は情けない人でしょうか?LIVING WITH DOGSは、この人に、無理をしないという判断を下したことに敬意を表したいと思います。

どんな状況でも助けたいと思って手を差し伸べた方には、
1.助けたい一心でどのような状況でも一緒に暮らそうと覚悟が出来ている人。
2.悲しい犬や猫がいるので、どうにか助けたいけど一緒に暮らすことは無理。
3.とりあえず助けたいと考えた方

LIVING WITH DOGSは、2、3の方は、本当の動物愛護者とは思えません。

優しさで手を差し伸べても、その後のことを全く考えていないからです。レスキューした個体の終生の幸福を考えて手を差し伸べているとは考えにくいからです。愛情を持ってのしつけ、絆を作るまでの期間がどれだけ長く、どれだけ努力が必要かを認識しているとは思えないからです。
動物愛護は自己満足で行うものではありません。そのような人にレスキューされた犬の里親になって欲しくないのです。それは、優しさの裏にひそむエゴイズムですから。
(2005/10/14)(LIVING WITH DOGS)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ