虐待の仔犬「生きた教材」

虐待の仔犬「生きた教材」

虐待を受けて捨てられた仔犬が元気に暮らしている話題がありましたのでご紹介しましょう。
このような虐待は日本中、あちこちにありますが、闇に隠れてなかなか表には出て来ません。しかし、偶然にも犯人は見つかり逮捕されたそうです。また仔犬は素敵な里親さんに出逢いました。

虐待事件を起こす人は、子供の頃に動物と暮らしたことがない、最初は、小さな生き物を殺したりして、徐々に虐待行動が進み、さらには人への虐待行動にまで発展します。

犬や猫と暮らした経験のない親から生まれた子供達は、小さな命の大切さを身につける機会が少ないのかも知れません。子供達に「命の大切さを教えて行くにはどうしたら良いか」早急に教育方法を考えなければならないでしょう。

さて、この仔犬の里親さんは、この犬を「生きる教材」として子供達に命の尊さを訴えていく活動をして行かれるそうです。このような地域毎にたくさんの生きた教材があると思います。
わが家の近所にも、老犬の飼い主さんが、お子さんの通う小学校に求められて、愛犬と共に1日講師をしたそうです。
地域の素敵な飼い主さんはたくさんいます。小学校や幼稚園で「犬との暮らし方」「犬ってすごいよ」「命の重さ」を語って行けると良いですね。
新年早々、とっても嬉しい話でした。(2006/1/12)(LIVING WITH DOGS)


埼玉で元気に 半年前、虐待受け、ごみ置き場に捨てられていた(千葉)
「生きる教材」子供らに命の大切さ訴えたい−−里親のTさん

昨年7月11日朝、ユーカリが丘の住宅街のごみ置き場で、声を出す力もなくぐったりと横たわっていた子犬を、ごみを出しに来た近所の主婦が見つけた。S署の調べで、近くの男が捨てたことが判明。男はけ飛ばしたり、足をもってつるすなどの虐待をしたことを認め、動物愛護法違反容疑で逮捕された。
サンは当時、生後2カ月で、男は3日前にペットショップで買ったばかりだったが、「部屋の中でお漏らしをしたので腹が立った」という。サンは左前足の骨が折れ、2カ月の重傷を負っていた。
Tさんはこの出来事をテレビのニュースで知った。「なぜこんなひどいことを。ぜひこの犬を引き取りたい」と同署に問い合わせた。引き取り手は他に現れず、里親はTさんに決まった。7月23日の初対面の時、サンは足に応急処置のテーピングをされていた。少しでも触れると痛がり、まだ体重8キロほどだった小さな体が震えた。
「犬に関する仕事につきたい」と、専門学校に通ってトリマーや訓練士の資格を取り、その後も一級愛玩動物飼養管理士を取得したほどのTさん。歩けないサンを抱いてトイレまで連れていったり、えさを少量ずつ何度も分けて与えるなど、献身的に面倒を見た。サンは今では体重が20キロを超え、けがなどなかったかのように家の中を駆け抜け、えさをほおばる。
元気を取り戻したサンとともに、Tさんは今後、小学校などを回りたいという。「10年後、20年後にも忘れないよう、今のうちに子供たちに命の大切さを身にしみて分かってもらいたい」からだ。新年度からでもそういう機会が作れるよう、市町村の教育委員会に依頼する書類の準備を進めているという。
(2006/1/12)(毎日新聞記事より)

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ