映画「イヌゴエ」

映画「イヌゴエ」

フレンチブルドックが主演の映画が上映されるそうです。犬に縁のなかった青年の元に突如と来た小型犬。
なんとドリトル先生のように青年は犬の声が聞こえる。

この映画のプロダクションノート、初めて犬を理解しようと取材を試みた経緯が書かれていて、「判って作った映画なのね」.。そう、犬は、飼ってはいけない人もいるのよ!安易に飼ってしまって失敗なんてことは許されない。
でも人と犬は、心を通わせることが出来る。お涙頂戴の映画じゃなくて良かった。
楽しく、犬ってやっぱり可愛いよね。でも安易に家族にしちゃダメ!

フレンチブルドック好きな人は、絶対に見なければと思うでしょう。犬好きの人もですけど。

2006年2月18日より 東京渋谷 シネ・ラ・セットでロードショー他全国で順次公開

(2006/1/24)(LIVING WITH DOGS)


<プロダクションノート>

テーマは「犬と人は分かり合えるか?」これまでにない「犬映画」には、なっています。

 今、日本で飼育されている犬の登録頭数は、640万頭。
これは、あくまでも登録している数なので、推定この倍1300万頭の犬が、この国にはいるらしい。この数字は日本人の子供の人口より多いんだそうな。
その記事を何かで読んだ時、犬と人とのコミュニケーションの映画を作らねばと思った。だって生き物構成比で人間の子供より多く、しかも我々の生活にここまで密着している生物との付き合い方について誰もが興味あると思ったから。

早速色々取材を開始した。
数多く作られている「犬映画」も見てみた。
なるほど。犬ってかわいいな。
僕は今まで犬が好きでも嫌いでもなかったが、すっかり犬好きになった。子犬が薄幸な少女の心の隙間を埋めるハートウォーミングで泣ける映画でも作るか。ってそれ、「家なき子」じゃん。でもその時は、そんなイメージで書こうと思っていた。

だが、取材を進めるうち、世の中には厳然と「犬嫌い」な人々もいて、適当に飼っている自称「犬好き」も多くいて、予防注射すら打たせずに放し飼いにする「バカ飼主」もいることが判明。単純に今のペットブームに乗るのは気が引けてきてしまった。
犬を愛している事をいいことに、むしろ自分が犬に飼われていることに気付かない人間は愚かだと思った。自分の子供の様にかわいがっているという精神は美しいかもしれんが、それはいささか一方通行な思い込みに過ぎないんじゃないの。
とはいえ、犬は確かにかわいい。こりゃあ、実際に飼ってみるか。
と、思ったが、まずは某ドッグフレンドパーク的な施設に行ってみた。犬と触れ合ってみようじゃないか。
正直に言おう。その時の印象を。
犬は、臭い。そして、うるさい。さらに、言う事きかない。
なんたることだ。僕が犬を飼っていたら、まさに愛し切れない自称犬好きバカ飼主になっていただろう。

犬は、かわいいが、「獣」。そこが分かっていない奴は飼ってはならぬようだ。みんなどうやって飼っているのか。否、どうやってコミュニケーションをとっているのか。
その方向で再取材を開始。
意外にも、「飼主の90%がペットの臭いが気になっている」という某調査結果を目にした。
だったらなんで飼うんだよ。
この頃の僕の書くイメージは、アホな飼主同士が自分の好奇心を満たす為のエゴをぶつけあって、被害者である犬たちが不幸になっていくという、すっかり社会派映画になっていた。
いかんいかん。
アホもいるが、大多数はマジメに飼育に取り組み、家族として暮らしていると信じたい。1300万頭のうち、何百万頭かは、そういう飼主の元、「コミュニケーション」を美しくとって生きているはずだ。

揺れに揺れて、結局たどり着いたのは、喋る犬と異常に鼻が効く青年の物語だった。
最初から没コンタクトなはずの両者が一つ屋根の下で一週間暮らさねばならなくなる話を書いた。対“犬”の経験値ゼロの人間と喋る犬。すれ違いながらも分かり合おうとする心。体よくまとめられた、表層だけ動物を擬人化して泣かそうとする、よくある犬物語とは一線を画す、新しいドッグファンタジーができたかなと思っている。
ぜひ、犬好き犬嫌いに関わらず御覧頂いて、来るべき人犬共棲時代に向けて御準備をされてみては?

イヌゴエ公式サイト

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ