さよならAIBO
さよならAIBO?
AIBOが登場したとき、ロボットが人の癒しになるなんてあり得ないと思いました。
生きている犬はその身体のあたたかさ、目の表情、訴える声、そして何をも替えられない親愛の情を交換できる最愛の動物だからでした。生きた犬と機械と一緒にして貰っては不愉快という思いがありました。
しかし、生きている犬と暮らせない人にとっては、このおもちゃでしかない体温のない機械を通して、人としての優しさをよみがえらせてくれる、機械ではあってもケアをすることをたくさんの人が体験したのかもと思えました。
生きている犬を犠牲とせずに、犬を飼うという疑似体験が出来るということで評価出来るものではと考えらるようになっていました。
そのAIBOが生産されなくなります。何か寂しいものがありますね。犬と暮らす疑似体験機械ではあったけど、この疑似体験すらしないで生きた犬と暮らしはじめる飼い主さんがたくさんいます。
本当に大丈夫かしら?
犬は一緒に暮らしはじめたら、しつけもしなければならないし、ご飯もあげなければ死んでしまう、愛情をかけなければ良い子には育たない。お散歩も十分にしてあげなければストレスも貯まるし。医療費かかるし。命ある犬という生命体を個人の責任で全うさせなければならないのです。
生きている犬は、おもちゃではない。生きている犬を生涯全うさせることが不安と思っている人には、これまでは「AIBOと暮らしてみたら」と言って来れたのですが、これからは言えなくなってしまいます。悲しいです。ソニーは世界的な企業です。企業の社会貢献は当然のことですが考えているでしょう。日本の動物愛護推進のためにも、AIBOの生産をどうにか止めないで欲しいです。
(2006/1/27)(LIVING WITH DOGS)
ソニー:さよならAIBO 娯楽用ロボット事業から撤退
アイボ ソニーは26日、犬型ロボット「AIBO(アイボ)」の生産を3月末で打ち切ると発表した。昨秋に発表したリストラ策の一環。アイボは娯楽用ロボットとして99年に発売され、15万体が販売された。人の接し方で成長の仕方が変わる設計が受け、「ロボットペット」として人気を博した。
人型ロボット「QRIO(キュリオ)」の開発も中止する。国内向けカーナビゲーションシステムや、すでに縮小しているプラズマテレビ、高級ブランド「クオリア」の生産・販売も中止。リストラ計画では15事業の縮小・撤退を表明していたが、そのうち9事業が明らかになった。
07年度末までに従業員1万人と生産拠点11カ所を削減する計画は、ブラウン管や携帯電話などを生産する英国、中国、米国の5工場を06年6月までに順次閉鎖。埼玉県内の子会社2工場での生産中止も決めた。これらの措置で、05年度中に4500人の従業員を削減する。
(2006/1/26)(毎日新聞記事より)