動物の高度医療

動物の高度医療

動物用のCTスキャンやMRIの設備のある病院は、獣医大学の付属病院であったり、個人病院でもいくつか出てきました。また検査専門機関として東京にはキャミックがあります。
しかし、どうしても関東や関西の都市圏に集中しています。地方に住んでいる飼い主さん達は、最新の動物医療を簡単に受けられないと言う悩みがありました。

長生きするようになった犬たちに襲いかかる癌、悪性腫瘍は、すでに死因のトップにならんとしています。
わが家の犬もご多分に漏れず、悪性腫瘍と闘っています。おかげさまで素晴らしい獣医師の元で最善の治療を行っていますが。

主に腫瘍の診断はMRIで行いますが、腫瘍の部分を画像として映し出しますが診断がとても難しく、最新の機械が導入されても獣医師の診断能力が必要となると聞いています。
宮城県の個人病院が導入したという記事がありました。東北の犬と暮らす飼い主さん達には朗報ですね。(2006/2/6)(LIVING WITH DOGS)


MRIでペットに優しく 登米・迫導入の動物病院

宮城県登米市の動物病院が、動物用の磁気共鳴画像装置(MRI)を導入し、ペットの検査に活用している。研究機関でも動物用の導入事例は少なく、動物病院への設置は珍しい。ペットの負担を軽減した治療に威力を発揮しており、獣医師の紹介や口コミで東北各地から飼い主が訪れている。
MRIを導入しているのは、登米市迫町佐沼中江1丁目の菅原犬猫病院(菅原旭浩院長)。
イタリア・エサオテ社製で、半導体の加工などを手掛ける大洋電子(大河原町)が国内総代理店を務め、農水省の承認を昨年取得した。基本的に人間用と同じ仕組みで、大型の永久磁石の間に患部を置き、コイルで磁場の変化を検出して断面図を撮影する。
エックス線撮影やコンピューター断層撮影(CT)に比べ、炎症や腫瘍(しゅよう)を鮮明に映し出すことができ、特に脳や脊髄(せきずい)の検査では威力を発揮する。患部の特定が容易なため、部位を絞り込んで放射線を当てるなど、ペットの負担を減らしながら効果的な治療を行うことができる。
昨年11月に本格稼働した。炎症の有無など調べたい症状に応じた撮影方法や、さまざまな角度からの撮影を行うには、一連の検査に2時間程度かかる。麻酔も必要なため、現在は週に数件の利用にとどめている。
MRIは一式7500万円と高価。飼い主が支払う検査料も一回に5万〜6万円かかるが、「一昔前に比べ、ペットの病気に対する飼い主の関心が非常に高く、需要は十分にある」と菅原院長。菅原院長は現在、東北大の大学院生として、がんの早期発見に使われる陽電子放射断層撮影装置(PET)などの研究に取り組む。「人間向けの医療技術は遠からず、動物の世界にも広がるのではないか」と話している。
(2006/2/6)(河北新報記事より)

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