再生治療って?
再生治療って?
ES様細胞で検索してみると、ヒト臍帯(さいたい)血から胚性幹細胞(ES細胞)様細胞とか、再生治療に有効な細胞のようです。動物の場合、牛ですでに細胞を作出しているようです。
わが家の犬がお尻に出来た腫瘍を自分で振り落としたとき、その後は大きなクレーターとなりましたが、そのクレーターは毎日少しづつ小さくなり、肉が上がり皮膚が戻ってくるのを目の当たりに見ました。上がった肉はまたもや癌細胞、肉腫も含まれてはおりましたが、細胞自体の治癒力の素晴らしさを改めて感じたものでした。
イヌのES様細胞の作成に成功したというニュースがありました。今後どのようにES様細胞がイヌの怪我や重篤な病気の治療に役立って行くのか見守りたいところですね。
(2006/2/18)(LIVING WITH DOGS)
イヌのES様細胞作製、大阪府立大などのチームが成功
大阪府立大と滋賀医大の研究チームは、さまざまな臓器や組織になる胚(はい)性幹細胞(ES細胞)とほぼ同じ能力を持つ、イヌの「ES様(よう)細胞」を作ることに成功した。
この細胞は、神経や心臓の筋肉など5種類の細胞に分化することが確認されているが、未分化の状態を約1か月しか維持できていない。ES細胞は未分化の状態を保ったまま半永久的に増殖する性質が備わっていなければならず、今回の細胞は厳密にはES細胞と呼べないという。
研究が進めば、ペットブームで家族同様に扱われるイヌが増えている中、病気やけがで苦しむイヌの再生治療の実現につながる成果として注目を集めそうだ。
大阪府立大の稲葉俊夫教授(獣医学)らは、ビーグル犬を自然交配させた後、雌イヌの子宮から取り出した28個の受精卵からES様細胞を19個作製。神経、心臓の筋肉などの細胞に分化させた。心筋の細胞は拍動も確認したとしている。
共同研究者の鳥居隆三・滋賀医大教授(実験動物学)は「神経や心臓の筋肉などの細胞には分化しており、ES細胞であることはほぼ間違いないと思う。今後、細胞の培養技術を改善していく必要がある」としている。(2006/2/17)(読売新聞記事より)