愛のしっぽ(vol.9) ゴミ同然の生存権

ゴミ同然の生存権

日本の法律がめまぐるしい現代社会に合わず、平等の権利が幻だということを、事件に巻き込まれ、被害者になったときに痛いほどわかる。あいまいな表現の多い日本の法律は、解釈によって、どうにもなってしまう。
人間に対してもそうだから、動物のことになると法律上の扱いは最低。動物愛護法に「動物が命あるものである」と定めてあるにもかかわらず、「御上」の勝手な解釈によって動物はモノ以下とみなされてしまう。調べてみると、背筋が寒くなるような恐ろしい項目が山ほどある。
今回一つだけ紹介しましょう。
たとえば落とし物に関する法律。電車やバスなどに置き忘れた私物を落し物として6カ月間保管しなければならない法律がある。高価な物でも、百円ショップで買ったビニール傘でも保管期間は同じ。持ち主が6カ月以内に取りに来なければ、初めて処分することが許される。
迷子になってしまった犬も法律上同じ落し物扱い。
えッ?知らなかった?そうだよ、命のある犬も日本では落とし物扱いになっている。霞ヶ関のタコ官僚がいったい何を考えているのだろう、と頭を抱えてしまう。

でも驚くのはまだ早い。法律上ではモノと同じ扱いなのに、迷子犬は容赦なく短時間で殺処分されてしまう。その上、処分できる期間が都道府県によって異なっている!短くて3日、長くても7日!
呆れてものも言えない!誰も取りに来ない安っぽい傘が6カ月間保管されているのに、尊い命は数日間だけ。これが日本流の「平等の権利」!
そうよう、あなたの大切な家族、今あなたを優しく見つめているワンちゃんの生存権は、法律上ゴミ同然。

いつでも里親さんを募集しています。


可愛い女の子の子犬 名前 : Rena 4ヶ月


可愛い男の子の子犬 名前 : Ricky 4ヶ月

里親募集中:お問い合わせ先
Ext_link動物愛護支援の会

(2006/2/20)(足立朝日連載記事より)


山梨の「犬捨て山」に捨てられた
美犬のルーシーとマルコさん

 

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