パピーミルの崩壊は加速する

パピーミルの崩壊は加速する

生体をビジネスとしているパピーミルが崩壊し、350頭もの繁殖犬が放棄されたという内容が掲載されているサイトがあります。このような崩壊がある度に、愛護団体や、一般の愛犬家に声がかかり優しい人は手を差し伸べます。

犬で儲けようとしている人達は、生きている犬をまるで繁殖機械のように扱い、犬の尊厳を無視し、挙げ句の果てが放棄です。犬には感情もある、生きる権利もある。
これまでの暮らしは、狭いケージの中だけの暮らしです。トイレもケージの中で、お散歩もろくにしていない、人の愛情も受けたことがない。ロボットのように扱われていた犬たち。悲しいかなこのような犬たち、その中で何頭の犬が社会化出来るでしょうか?

あっと言う間に里親探しが始まり、あと何頭、今日はあと何頭と報告されています。

里親にと手をあげて下さる方は、心の優しい方なのでしょうか?これからの迎入れた犬との想像もできないほどの苦労を知っているのでしょうか?安易に迎入れ、2度目の放棄とならないことを祈りたいです。
そして、放棄したパピーミルの経営者は罰則を受けるのでしょうか?二度と生体でビジネスが出来ないように法律で規制されるのでしょうかね。

今後も大規模パピーミルの崩壊は後を絶たないでしょう。それは喜ばしいことです。犬の繁殖が儲からないとなっていけばどんどん減って行くからです。

このような繁殖犬を救うことの意味を皆さんでもっともっと考えて欲しいと思います。1頭の命の重さと、ビジネスとしてパピーミルを経営を後押しするようなレスキューはどうかということをです。かつてはイベント犬の放棄、パピーミルの経営者が夜逃げで置き去りになった繁殖犬、テーマパークの閉園で放棄、とにかく日本中に犬があふれかえるような繁殖が行われている限り、崩壊は常にあり、大量放棄は延々と続いて行くでしょう。

かたや、愛犬の可愛い子供を見てみたいという個人が行っている偽ブリーダー(バックヤードブリーダー)は販路をインターネットや、ペットショップに直接流通させ、どんどん増えています。

どうにか、変えて行かなければ。壊れた水道の蛇口を閉めるのはいったいどうしたら?
壊れた水道の蛇口を修理したらまた流れる。こそくな修理をしても無駄なのです。この水道を壊して全く水が流れないようにしなければならないのです。少しでも流れるような状態にしたら、また同じ状態になりかねないからです。

●店頭展示販売を法律で禁止する
●インターネットでの販売を掲載したら罰則とする
●雑誌や印刷物での販売の告知を禁止する

まずは流通のしくみを一旦停止させるくらいの強い強制力がなければ減っていかないでしょう。保健所に持ち込まれる犬たちを減らすためにも、産まれる犬の数を減らしていかないといつまでも殺処分は続きます。(2006/3/2)(LIVING WITH DOGS)


私は、また嫌な情報を拾ってしまいました。350頭が放棄されたようです。だからって、どうすることも私はしません。でも、ひたすらに壊れた水道の蛇口をどうやって締めればいいのかと考えています。
5年10年後に、保健所で殺される仔を半分以上減らす為にはどうしたらと考えつづけます。ブリーダーをライセンス制にして、保健所での処分頭数が一定数まで減るまでは、すべての犬に避妊去勢をすることを期間限定で義務づけるとか啓蒙するとかできないかしら?そうでもしなければ、この膨大な犬の数を放出するパピーミル崩壊を防ぐことはできないですよね。里親から幾ばくからの手数料(医療費等)を負担してもらうということは理解できなくもないです。そして、きちんと問題犬であることを説明していることも好感が持てます。けれど血統証は要相談という意味がわかりません。今後に及んで血統証などいらないはず。そんな信憑性も不確かな紙くずは不用だし、今後は繁殖なぞも彼らには無縁のはずですものね。
彼らには苦しみを長続きさせないためにも本当の意味での安楽死を与えるということがいいのではと頭をよぎることが最近あります。
人の愛情を知らずに半生を越えてしまっている仔が、新しい環境に慣れるまでの苦痛や不安は?350頭のワンちゃん達、不幸の連鎖を断ち切れるのは何匹なんでしょうか?
それでも命を救われようとしている仔達の未来を私はふさぐことはできないのですが、ボランティアに手を貸すこともできず、肯定することはもちろんできないのです。
我が町では増えることはあっても動物展示販売が減る様子はないのです。自分の暮らす町だけでも、動物展示販売の店に疑問を抱いてくれる人を一人でも増やせるように活動していくつもりです。(2006/3/1)(東京都 Mさん)

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