盲導犬訓練士養成の様変わり
盲導犬訓練士養成の様変わり
JKCの訓練士、盲導犬訓練士、警察犬訓練士、と犬の訓練士になるには、訓練士の元に弟子入りし、訓練に預けられた犬の世話をしながら、先輩訓練士から少しづつ教えてもらうのが当たり前でした。いわゆる徒弟制度のような仕事の習得方です。
しかし、働きながら学ぶ方式では、一人前の盲導犬訓練士になるまでに時間がかかり、研修内容に濃淡ができ、研修生の負担も大きく、途中で挫折する者も少なくない、というのが現状だったそうです。特に生きた犬が相手ですから、個人差もあるでしょう。ましてやユーザーである障害者のケアも考慮しなければなりません。
トリマーさんや、看護士さんは、動物専門学校がありますから、卒業式は当然あります。犬の訓練士さんの場合、先のような習得方が当たり前だったので、個々の完成はバラバラですので卒業式なんてこれまではなかったんですね。
2004年4月、日本盲導犬協会で盲導犬育成の訓練士学校が出来ました。2006年3月4日、日本初の盲導犬訓練士の卒業式があったそうです。
個人差が少なく、確実な訓練士が養成されると言うことでしょうね。
ちなみに入学金、学費は無料だそうです。ただし、教材費及び訓練に必要なユニフォームなどは自己負担があるそうです。また自費でノートパソコンを用意する必要があります。
学校形式になってみんな同じ事を一斉に教えられる、良い面はもちろん多いのですが、画一的になってしまうのでは?なんて思うのは余計なお世話でしょうか?
(2006/3/4)(LIVING WITH DOGS)
日本初の盲導犬訓練士学校で卒業式 横浜
卒業式に臨む盲導犬訓練士学校の第1期生=4日午前、横浜市港北区の日本盲導犬協会神奈川訓練センターで
日本初の盲導犬訓練士学校(横浜市港北区)で4日、基礎科を修了した第1期生8人が卒業式を迎えた。04年4月に日本盲導犬協会(東京都)が開設し、1期生は犬の訓練技術や視覚障害者を取り巻く環境を2年間学び、准盲導犬訓練士の資格を取得した。
4月からはさらに1年、横浜市や仙台市の訓練センターで、視覚障害者に盲導犬との歩き方を教える方法などを実習で学び、盲導犬訓練士の資格取得をめざす。
(2006/3/4)(アサヒコム記事より)
日本盲導犬協会