Hollyとママのしつけ教室奮闘記6
Hollyとママのしつけ教室奮闘記6
さてさて6回目のトレーニングについてご報告しましょう。
まず今日の出席犬はHollyとケーズハウンドと、久々にイエローラブが出て来て、ビーグルとポーチュギーズウォータードッグは欠席でしたから、総勢(?)3匹でした。
今日の前半は主に復習でした。特にイエローラブはしばらくぶりの出席だったので、“On your bed”や “Stand”は始めてだったためHollyがお手本をみせることになりました。それから“Finish”から“Heel”でまた店内を歩き回りました。店内の様子にも慣れてきたためかHollyは少しずつですが上達しているように感じました。特に足を緩める時の“Easy”というコマンドにはよく反応するようになりました。それと私のほうも経験を積んできた(?)甲斐あって、爬虫類の通路や、家畜関係の通路を重点的に廻るという戦略をとっているのです。犬や猫関係の通路にはドッグフードやTreatsがこぼれて落ちていることがあるのでHollyは通路の落とし物探しに気を取らてしまうからです。
以前習った“Wait”のコマンドはとても便利で、Hollyが興奮した時など落ち着かせるために家でもよく使っています。インストラクターに今日言われるまでは気付かなかったのですが、このコマンドがよく効くのは“何か今すぐしたいけれど待てば必ず良い事が待っているからとりあえず待とう”ということを犬が分かっているからだそうです。ですから “Stay”と同じ効果はありますが、もっと幅広く使えるコマンドだそうです。現に“おあずけ”を知らない犬に“Wait”と言ってTreatを見せたら一瞬取るのをためらいました。それからドアから出る時には、必ず“Wait”で犬を待たせてから飼い主が先に出ること。決して犬を先に出してはいけないと習いました。これはリーダーは飼い主だということを示すためにも必要だそうです。私などはお散歩に行く時は、必ずHollyに引っ張り出されていたのでおおいに反省しました。
後半には、ミックさんが以前書いていらしたクリッカートレーニングというのを習いました。良いことをするたびにクリックしてご褒美をあげることで、クリック音と良い行動を関連付け、良い行動を強化するのだそうです。いままでの“Yes!! Good girl!!”に代わるものだそうですが、このインストラクターは個人的には言葉で褒めるほうが好きと言っていました。とりあえずクリッカーをトレーニングに導入するにあたり、犬達がびっくりしないよう初めはポケットの中で鳴らすように、そして何でもないときに鳴らしてご褒美をあげることでクリック音はいい音だと関連付けさせるように指示されました。クリッカーをもらってきたのでそのうち練習してみますね。
今日はもう一つ面白いことを習いました。インストラクターが“この中にShake(お手)のできる仔はいますか?”というのでHolly(私)だけが名乗り出ました。私が日本語で“おすわり。お手”と言い、Hollyはパーフェクトに出来たので皆びっくり。どうやって教えたのかと聞かれたので、初めに座らせてHollyの手を持って“これがお手よ”と言いながらご褒美をあげることを数回繰り返したら覚えたと答えたところ、そのやりかたはModelingというのだそうです。別のやりかたでShapingというのがあり、これは“On your bed”を習った時のやりかたもそうでしたが、お手本を見せるのではなく、犬がベッドの上に片足乗せたら、褒めてご褒美、両足乗せたらまた褒めてご褒美、そして何かの拍子に座ったら褒めてご褒美、そこでまた何かの拍子に伏せをしたら褒めてご褒美、という(私にとっては気の遠くなるような手順を踏む)やりかたです。でもModelingとShapingの違いはよく分かりました。Shapingのほうが犬の自主性を重んじているのでしょうか?どちらがより効果的なのでしょうか?来週はShapingのやりかたで“お手”を習うそうです。
残念なことに私は明日日本に発つのでHollyは来週は欠席しなければなりません。でも帰って来てから、インストラクターが個人レッスンしてくれるそうなので楽しみにしています。
スーツケースを出して支度を始めた私を上目遣いに見て、Hollyは不安そうです。“たった10日で帰って来るから待っていてね、そしてまた一緒にトレーニングしようね。Holly”
(2006/1/22)(MAX&Hollyのママ)