Hollyとママのしつけ教室奮闘記10

Hollyとママのしつけ教室奮闘記10

今日もHollyとトレーニングに行ってきました。上級クラスの2回目です。
春休みの始まりとあってか、なんと今日はHollyとポーチュギーズウォータードッグのBosco君の二匹だけでした。まるでプライベートレッスンです。

Bosco君とHollyは一緒に中級クラスを卒業しレベル的には同じくらいだったので、AKCのCanine Good Citizenのテストのための練習をしました。まずテストは下記の10項目からなっています。

1) 見知らぬ人を行儀よく受け入れる
2) おとなしく座って身体を触らせる
3) 外観と手入れの状態
4) リードを引っ張らずに歩く
5) 人ごみの中を歩く
6) 座れと伏せのコマンドに待てを加える
7) 呼び戻し
8) 他の犬に対する反応
9) 気を散らせるもの(こと)への反応
10) 飼い主が視界から消えた場合の反応

この中で今日は2) 4) 5) 6) 8) 9)を練習しました。Boscoはポーチュギーズウォータードッグだけあってグルーミングなどにかなり慣れている様子で手や尻尾やお腹をインストラクターに触られてもなんともありませんでしたが、Hollyはやはり不幸な過去のトラウマからか、よく知っているインストラクターなのに少しおどおどして後ずさりをしてしまいました。このテストは会ったこともない試験官が行うのでHollyはもう少し慣らせなければいけないなと感じました。

次にリードをつけて店内を歩きまわり、所々で座らせて周りの状況に惑わされることなく待てができるように練習しました。今日はたまたまPetSmartの店内でAdoption Outreach (里親募集)が行われている日だったので、10匹以上のレスキュー犬が“Adopt me (僕/私をもらってください)”と書かれた赤いベストを着てボランティアの人に連れられて店内のあちこちにいましたし、里子探しに来ている人をはじめ買い物客等でごったがえしていたので、これ以上のDistraction (気を散らせるもの/こと)はないだろうと思えるほどの厳しい状況でした。でもHollyもBoscoもよく頑張りました。特に里親募集のわんちゃんたちが興奮して吠えても、じっと座れをさせられているHollyに近づいてきても、無視しなければならないのはHollyにとっては大変な自制力だと感心しました。

そのあとは部屋に戻り、HollyとBoscoが順番に部屋の真ん中で座れまたは伏せの姿勢でステイをかけられ、その周りをインストラクターがボールを転がしたり、ショッピングカートをスツールにぶつけながら通り過ぎたり、もう一方の犬の飼い主が犬を連れて脇を通ったりと、とにかくこれでもかこれでもかというほどのDistractionを与えました。でもHollyもBoscoも誘惑に負けずとてもよく耐えていました。

それから座れと伏せを完全にマスターしているかどうか、インストラクターが犬に背中を向けてコマンドしました。これをProofingと言い、飼い主が犬の目の前で立った姿勢でかけるコマンドに反応するだけでは充分でなく、どんな状態であっても、また離れた場所からのコマンドにも従うように訓練しなければいけないとのこと。家ではソファーに寝転がった状態、または台所で料理をしながら、座れや伏せのコマンドを練習するように言われました。

別れ際にインストラクターが私に“You must be proud of Holly (Hollyは本当に偉いわね。あなたも嬉しいでしょう)”と言ってくれました。その通り、Hollyはわたしのご自慢の仔なんです。3ヶ月前この躾け教室に通いはじめた頃のHollyと今のHollyを比べると、あの頃は想像だにできなかったいろいろなことを習得してくれました。でもそれよりもっと私が嬉しく思うのは、自分の居場所をしっかりと築くことができたことによる落ち着きや自信がHollyの表情や動作に見えるようになったことです。Hollyはつい1年半前まで、今日PetSmartで里親を探していたあの仔たちと同じ境遇にいたのです。里親が見つからなかったら殺処分されてしまうかもしれない運命にありました。今日のあの仔たちが一匹でも多く新しいHomeに引き取られて行き、新しい家族と一緒に幸せに暮らしていってくれることを願ってやみません。

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