MRSAヒトからペットへ感染

MRSAヒトからペットへ感染

良くニュースになるMRSAの院内感染、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌ですが、入院中に体力が弱っているところで、感染し死亡したというニュースだったと思います。
人だけの感染かと思っていましたら、なんと人からペットに感染していたことが発表されました。
犬が一番多かったのですが、同じ家の中で家族として同居している限り、感染は避けては通れない現実でしょう。

MRSAは重病になると抗生物質が効かないので弱った身体に追い打ちをかけてしまい死に至ってしまうのですが、ペットの場合すべて回復しているそうです。

犬の自然治癒力の素晴らしさはこんな感染症もはねのけてしまうのでしょうかね。
でも人から感染した病気にうち勝つ力が備わっているとは素晴らしいですね。

また毎日、人への感染例が報告されている鳥インフルエンザですが、猫への感染の事実報道があります。今後は、鳥インフルエンザに罹患した犬や猫から、人にということも考慮しなければならなくなるかも知れませんね。(2006/3/29)(LIVING WITH DOGS)

感染予防教室から抜粋
MRSA:黄色ブドウ球菌は非常にありふれた菌で、私たちの髪の毛や皮膚、鼻の粘膜、口腔内、傷口などによく付着しています。しかし、黄色ブドウ球菌は、基本的に弱毒菌のため、私たちの抵抗力がしっかりあれば、特に重症化することはありません。
MRSAはこの黄色ブドウ球菌の仲間で、性質は黄色ブドウ球菌と一緒ですが、耐性遺伝子を持っています。どういうことかというと、抗生物質(菌を殺す薬)が効きにくくなっているのです。
その為、治療が思うように進まず、患者の抵抗力だけが頼りになる場合が多いのです。重症化すると、敗血症、髄膜炎、心内膜炎、骨髄炎などに陥って死亡する事も少なくありません。


MRSA、ヒトからペットへ感染例も 米で国際会議

ヒトと動物の感染症に関する国際会議が22日から24日まで、米ジョージア州アトランタで開かれた。動物からヒトに伝染したHIV(エイズウイルス)やH5N1型鳥インフルエンザの対策が重要課題になる中で、ペンシルベニア大学は人間からペットへの感染症の広がりを報告した。
AP通信によると、同大獣医学部は、過去3年の間に38匹のペットが、院内感染で知られるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に感染していたことを確認した。うち6匹は学部内で感染したとみられるが、他のケースはそこに運ばれる以前に飼い主からか、他の動物病院で感染したとみられるという。
内訳はイヌが26匹、8匹のネコ、オウム3匹、ウサギ1匹。ペットにキスしたり、顔をなめられたりしたことが感染につながったのではないかという。MRSAは抗生物質が効きにくいが、ペットはすべて回復したという。  同大はこうした結果を受け、25組のペットと飼い主を継続観察して人間と動物の感染症の関係を調べている。 (2006/3/28)(asahi.com記事より)

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