Hollyとママのしつけ教室奮闘記11

Hollyとママのしつけ教室奮闘記11 

先週はHollyとBoscoのたった二匹のクラスでHollyもかなりリラックスしていたためすべてが順調でした。それでジャckさんに羨ましがられるような報告をしてしまいましたが、現実はそんなに甘くないことを今日のクラスで経験しましたのでご報告しますね。

さて、上級クラス3週目の今日は、始まりからして不調でした。
というのは、今朝9時半に来客があり家を出るに出られず、10分遅刻してしまった上に、今日のクラスはなんとフルハウス、Hollyを入れて5匹の犬が勢ぞろいで、遅れて来たHollyはナーバスで興奮気味。私の“Watch Me”にも反応せず、“Finish”の出来もイマイチ。いつもは皆より早く着いて余裕をもってレッスンを始められていたので、まずこの点を反省しました。

次に先週書いたAKCのCanine Good Citizenのテストの10項目のうち、今日は1)の“見知らぬ人を行儀よく受け入れる”と2)の“おとなしく座って身体を触らせる”の項目を隣のドッグデイケアの従業員にテストしてもらいました。ところがこの従業員は若い女性なのですがとにかく身体が大きく(縦も横も)ブラシをもって近づいて来ただけで、Hollyは怯えて吠えてしまいました。インストラクターは意外だと思ったそうですが、私にしてみれば、やっぱりって感じでした。だいぶ落ち着きが出てきたと思っていましたが、Hollyはまだうちに来る前のひどい経験のトラウマから完全に抜け出せていないため、初めての人には(特に男性)は警戒心がとても強いのです。

Hollyの特殊なケースはさておき、このテストは犬種の特性が顕著に現れて面白いなと感じました。まずはポーチュギーズウォータードッグのBoscoはグルーミングなどにかなり慣れているのでお行儀よく初めての人に手やお腹を触られたり、ブラシをかけられることもなんともありません。次にゴールデンレトリーバーのLibbyは、すぐにお腹を見せてひっくり返りなんともフレンドリー。そしてチョコラブの小さいほう(メス)はまあまあ普通に触られていましたが、大きいほう(オス)は嬉しくて飛び掛ってしまいました。でもこの項目に関して一番の問題児はやっぱりHolly。いろいろなコマンドを憶えさせ、それに従わせることはHollyにとってはさほど難しくないけれど、警戒心やトラウマを乗り越えさせるには時間がかかると痛感しました。Hollyはこの点でAKCのCanine Good Citizenテストに合格しないかもしれないけれど、それでもいいと思っています。私達にはまだまだ時間はたっぷりあるのであせらずゆっくりやっていくつもりです。

さて、次にしたことは、“Take it(取って)”と“Drop it(放して)”の練習です。おもちゃを口のところに持っていき、“Take it”で取らせ、“Drop it”で放させるのです。隣のBoscoはおもちゃの代わりにローハイドでやっていたので、Hollyにもローハイドで練習させようとして失敗に気付きました。Hollyはローハイドを口に入れるやいなやバリバリと音を立てて食べ始めたしまったのです。慌てて取り出して、おもちゃに代えましたが、目はまだ取り上げられたローハイドのほうを恨めしそうに見ていました。(笑)

それから、二匹と二人の飼い主たちがペアとなり通路の両端から歩いてきて、挨拶や立ち話をする間いい仔で待っていられるかをテストしました。次に10)の“飼い主が視界から消えた場合の反応”のテストで、インストラクターにリードを渡して姿を消しました。これは全員合格でした。もちろん今日も4)の“リードを引っ張らずに歩く”と5)の“人ごみの中を歩く”の練習もしました。本当は7)の“呼び戻し”の練習もするはずでしたが、時間切れで来週に持ち越しになりました。

今日一つなるほどなと思うことを習いました。“この中で呼び戻しが効かなくて困っている人?”と聞かれたので、私がドッグランなどでは3回に1回ぐらいしか効かないと訴えたところ、インストラクターのアドバイスはとても的を得ていると思いました。彼女いわく、ドッグランなどでは練習するなというのです。なぜなら呼んでも来なかった場合に“まあいいや”と諦めてしまうことで、逆に“呼ばれても行かなくていいんだ”と犬に間違ったメッセージを送ってしまうというのです。そうか、どんな場合でも呼び戻しがきくように躾けるのなら、必ず実行させることができる環境で教え込まなければ逆効果になりかねないという、私にとっては大きなレッスンをさせてもらいました。ドッグトレーニングは飼い主がまず犬の学習理論をしっかり理解しなければいけないとミックさんが以前書いていらしたことを実感した一幕でした。

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