今年は南極観測50周年タロ・ジロの8ミリフィルムがDVDに
今年は南極観測50周年タロ・ジロの8ミリフィルムがDVDに
ディズニー映画がタロジロをリメークしたかと思いましたら、本物のタロジロの8ミリフィルムが掘り出されました。
もう日本が南極観測を始めて50年なんですね。犬の生命力の素晴らしさを語るにタロジロは欠かせない事実なんですが、後生に映像を残しておきたいですね。8ミリフィルムがDVDとなるようです。(2006/4/8)(LIVING WITH DOGS)
南極観測隊:日本中の感動呼んだタロ・ジロ、8ミリフィルムをDVD化 /神奈川
当時、珍しかったカラー映像で−−南極観測隊参加・青葉区の原田さん
1958年に南極・昭和基地に置き去りにされ、11カ月後に生存が確認されて日本中の感動を呼んだカラフト犬のタロとジロのカラー映像が、南極観測隊に3回参加した原田美道(よしみち)さん(87)所有の8ミリフィルムに残されていたことが分かった。当時のカラー映像は珍しく、貴重な観測現場も記録されたフィルムは今月、DVD化された。原田さんは「今年は南極観測50周年。何か因縁を感じる」と話している。
第1次南極観測隊のイヌぞり犬だったタロとジロは58年2月、観測船「宗谷」が氷に行く手をはばまれるなどしたため、ほかの13頭とともに南極に取り残された。59年1月、第3次隊のヘリコプターが2頭を発見。「神秘めいた生命力」(当時の新聞記事)と日本中に感動を呼んだ。
元国土地理院院長の原田さんは当時、地図測量などで第2次、第3次、第6次の隊に参加。まだ珍しかった8ミリ撮影機を義弟から借り、2次は白黒、3次以降はカラーで写した。フィルムは計6本で3時間余。物置にしまったままだったが、今年初めに義弟の家族から「貴重な記録では」と言われて再確認した。
昭和基地で2頭が獣医とじゃれ回る姿が短く映っており、59年1月に第3次隊で基地に渡った時に撮影したといい、「2頭がたまたま画面に入ってきた」という。
フィルムは保存状態がよく、共同通信社がDVD化。原田さんは「2頭とも人なつこく、基地の人気者だった。映写会を開き、南極の模様を私が解説して子供たちに夢を与えたい」と話している。(2006/4/8)(毎日新聞記事より)