TVCMで作られたチワワ人気にかげり

TVCMで作られたチワワ人気にかげり

消費者金融のCMでチワワが扱われてから、異常なまでのチワワ人気が起こりました。そして売れるから乱繁殖となり、膝蓋骨形成不全のチワワがそこいら中にいるようになってしまったのです。
一番高いときは1頭60万円もしたそうです。
ところが、その消費者金融に全店業務停止命令が金融庁から出された途端、ペットショップでのチワワの販売ががくんと落ちたようです。
LIVING WITH DOGSとしては良かった!という反面、異常繁殖でまた売れ残りのチワワが放棄されるのでは?という心配が起きてしまいます。

CMで人気となった犬たちはこれまでもたくさんあります。紅茶のCMのコーギーがそうでしたね。

犬や猫をCMに使うことでその商品が注目されると言うのは、広告会社の作戦でもあります。車会社もこぞって犬をCMに登用しました。アウトドア思考の人達にとってのスポーティングドッグと4WD車はまさにぴったりですから、この広告戦略は当然の手法なんですが。

視聴者は、昔ほどCMに踊らされて商品を購入しなくなってはいますが、チワワやコーギーは「犬CMは当たる」神話が正に的中したのでしょう。

チワワの消費者金融や、保険、建設、不動産、衣料品、嗜好品、飲料、アクセサリー、など、直接犬に関係のない商品の広告に犬を登場させることに、ここ20年くらい広告主も広告会社も安易にCM制作を重ねていたように思うのです。

TVの動物番組とCMによって今のペット流行が作られたといっても過言ではないかも知れません。

広く一般の人に判りやすく商品を知らしめるそして購買意欲を導くことが、広告の使命ですが、社会的な責任もあるんですね。イメージを高めるために安易に動物を広告の素材として使ってはならないと思うのです。虐待と言われ兼ねませんが、簡単に飼えない象やキリンをCMに使ってくれた方がまだ良いかも知れません。

チワワ人気が落ちてきて、やれやれなんですが、現在チワワと暮らしている飼い主さんにお願いです。人気が落ちてきたからといって、アクセサリーや流行のウエアとは違いますから、捨てないで下さいね。(2006/4/26)(LIVING WITH DOGS)


犬に何の責任もないが…チワワ値下がり中、人気に陰り

消費者金融大手アイフルのCMに出演し、一躍人気者になった小型犬のチワワが、同社の強引な取り立て問題などの影響も受け、人気に陰りが出始めている。
CMが話題になって人気が急上昇した3、4年前のピーク時には、子犬1匹60万円の値が付いたが、現在は3分の1の20万円を切った。
アイフルが金融庁から全店舗業務停止命令を受けた14日以降は、ペットショップへの注文も減っている。
千葉県浦安市のペット店経営者(27)は、「アイフル問題前の今年2月、メスの子犬を1匹15万円程度で売っていたが、問題表面化後は1万5000円から2万円値下がりした。以前は、(CMと同じ)『真っ白なチワワが欲しい』という注文があったのに、それもなくなった」と嘆く。
東京都内の大手ペットショップ経営会社によると、CMが始まった2002年と翌03年、チワワの子犬は最高で60万円になった。その後、ブリーダーが繁殖を増やし供給過剰になったため価格は落ち着いた。最近は20万円を切り、安い店では、15万円前後で販売しているという。
ピーク時は小型犬人気ナンバー1を誇ったチワワも、現在は3番手か4番手とか。しかし、今年はペット犬がよく売れるといういぬ年で、「ペット商戦が最も活発なゴールデンウイークの売れ行きを見ないと判断できない」と、人気復活を望む声もペット業界にはある。(2006/4/26)(読売新聞記事より)

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