家庭内暴力からペットを保護(米国メーン州)
家庭内暴力からペットを保護(米国メーン州)
ドメスティック・バイオレンス、日本も家庭内暴力の事件が後を絶たずどこかでいつも起きています。被害者は大体は女性か子供です。なかなか家庭内の暴力を訴えることが出来ない国民性もあるし、悲惨な状況になってはじめて明るみになることが多いんですね。
アメリカではペットと暮らしていた被害者がペットがいるために逃げ出せないことがあるようです。
日本はどうでしょうか?
おそらくあっても、ペットに対しては問題視されていなかっただけではないかと思います。巻き添えになるペットはきっとたくさんいると思うんですね。
飼い主さんが被害者の場合、犬ならば、飼い主さんが暴力を振るわれているのを恐怖を持って見ています。
母親が暴力を振るわれているのを見ていた子供は、精神的にダメージ、トラウマ、心傷性ストレスを持ってしまいますが、犬や猫も全く同様です。ましてや子供、犬、猫が直接暴力を受ける場合もあるんですね。
アメリカ、メーン州は動物愛護が進んでいるのか、家庭内暴力に巻き込まれるペットを保護する法律が出来たそうです。
英国やドイツでは、どうなんでしょうかね。
日本はまずは人に対してしか対応しないでしょうね。犬や猫にまでDVのケアなんてまだ気がつかないのではと思います。いつか子供に対してと同様に考えるような動物先進国になって欲しいものです。(2006/4/28)(LIVING WITH DOGS)
家庭内暴力でペットも保護、メーン州で新法
家庭内暴力(DV)に巻き込まれるペットを救い、ペットや家畜がいるためにDVの被害者が家を逃げ出せない事態を防ぐため、米メーン州が新たな州法を導入した。裁判所の判事が、DVの被害者と同時にペットへの危害を防ぐため、保護する命令を加害者に対して出すことができ、違反した場合は収監や罰金がありうる。同州によると、こうした法律は米国では初めて。
DVとペットの関係について、ユタ大のフランク・アシオーネ教授(心理学)が緊急避難シェルターの被害者の女性を調べたところでは、ペットを飼っていた71%が加害者によるペットへの暴力や、暴力の脅しを経験していた。同教授によると、DV被害の女性の4割が、ペットが心配で家を逃げ出せなかった、という調査結果もある。
メーン州の動物福祉協会のプログラム責任者、ケイティ・ドロフさんによると、ペットが直接暴力を受けなくても、飼い主が暴力を受けるのを日常的に目撃することで、脱毛したり、自分の体を異常になめ回したりするなどのストレス障害がみられるケースがあるという。新法によって、保護の命令を受ければペットが被害者の親類、友人宅などにスムーズに保護されるようになるとドロフさんは期待している。
(2006/4/18)(asahi.com記事より)