イタリアの不思議な動物愛護
イタリアの不思議な動物愛護
イタリアは飼い犬に最低でも1日に3回お散歩をしないと罰金という条例があるそうです。犬猫と暮らす人が多い割に、まだ十分な動物愛護の精神が行き渡っていないからなんですね。ヨーロッパがすべて動物先進国ではありません。スペインもまだペットショップで生体を販売したりしています。ヨーロッパであってもまだまだ動物愛護が遅れている国はたくさんあります。ドイツ、英国、オーストリアのような動物愛護先進国とは異なります。
そのイタリアで、生きたロブスターが氷の上に置かれているから(死に至らしめるのに徐々に苦しめることは虐待である)と動物虐待だと罰金刑となったそうです。
日本の場合、料理をする前に生け簀で魚を泳がせて生かしている料理屋さんもありますよね。狭い水槽で泳がせて虐待と言えば言えますよね。
伊勢エビも水槽や氷の上で生きたまま、日本はそう言う目で見たらすべて虐待となってしまいます。
魚もお肉も、大切な命を人がおいしくいただくために新鮮を保つこと、それは命を無駄にしない、感謝の意味もあるとは思うのですが。
(2006/4/30)(LIVING WITH DOGS)
「氷上」の「ロブスター」は虐待と罰金、イタリア
ローマ――イタリア北部、ビチェンツァ市の裁判所は、客寄せのアトラクションとして生きた「ロブスター」を「氷の上」に飾っていたレストランに対し、動物を虐待したなどとして688ユーロ(約9万9000円)の罰金を命じた。
一般家庭のペットに適用される「反虐待法」に準じたもので、「窒息死させ、死亡を遅らせている」などと主張した。これに対し、レストラン経営者は、「猫や犬と同列に扱っている」と控訴の構え。
裁判は、地元の環境保護団体活動家が2002年5月に子供2人と共に同レストランへ行き、ロブスターを目撃し、衝撃を受けたのがきっかけ。活動家は、動物保護団体に連絡、弁護士らが訴訟の手続きを始めていた。
イタリアは、動物保護の厳しい法律を持っていることで知られ、トリノ市では昨年、1日に少なくとも3回、犬を散歩に連れて行かない飼い主に罰金500ユーロを命じる条例が制定されている。 (2006/4/29)(CNN記事より)