Hollyとママのしつけ教室奮闘記15
Hollyとママのしつけ教室奮闘記15
今日は三週間ぶりのHollyの上級クラストレーニングでした。全6回コースなので残すところ今日と来週の2回で5月13日のAKCのGood Citizen Testに備えなければなりません。
今日の出席犬はポーチュギーズウォータードッグのBosco、ゴールデンレトリーバーのLibby、それにチョコレートラブの雌の方のDutchessとHollyの合計4匹でした。
まずは久しぶりなので飼い主に注目させるための“Watch me”で30秒。続けて“Sit”と“Stay”で、飼い主が離れて行き、“Come”で呼び戻します。また“Stay”の状態で3分間飼い主から離れた位置で待たせている間に、インストラクターが先日の松葉杖でHollyの傍を通りましたが今日は少し怯えただけで吠えたりしませんでした。実はこの状況を予想して、今朝箒で家の掃除をしてきたのです。そしてわざわざHollyのそばを箒をもって通りながら、“Holly、見てごらん。恐くないんだよ。”と慣らせる練習をしたのが功を奏したのかもしれません。テスト当日もこれは効くかも。
その後は、店内の人ごみの中をリードを引っ張らずに歩く(Loose leash walk)の練習をしました。Hollyはローハイドや他のおやつの通路でも“Leave it”で、だいぶ無視できるようになってきました。
問題は本番のテストでは一切ご褒美なしでやらなければならないということです。Hollyはご褒美のためならなんでもする仔なのですが、ご褒美がないと果たしてどうなることやら、半分楽しみ、半分不安です。インストラクターは、“これからはほとんどのコマンドをご褒美無しで練習してください。ただし“ストップ!”はテスト項目にないので、ストップを入れて一連のコマンドを練習し、“ストップ”のときだけご褒美をあげてください。そうすることで犬はまだご褒美がもらえると理解しますからね。”と。
なるほど、ミックさんがこの間書いてらしたように、コマンドをつなげていくわけですね。インストラクターはHollyをお手本に使って次のような一連のコマンドをやらせました。
まず、自分の横に“Sit”させてから“Lets go”で歩き出し、“Stop”ではじめてご褒美。そして、“Sit”“Down”“Stay”でHollyから離れて行き、振り向いて“Come”。この一連の行動の中でHollyはご褒美たったの一回。これでご褒美は賄賂ではなく報酬になりましたね。(笑)
何か困っていることがありますかと聞かれたので、Hollyは興奮するとよく吠えるのでどうしたらよいかとたずねてみました。これを直すには“Quiet(静かに)”と言って4秒間黙ったらご褒美をあげて、その時間をどんどん延ばしていくようにといわれました。根気よく続けていくしかないようです。ご褒美の催促のためにも吠えるHollyなので、つまり“待つことでいずれご褒美”、という理解になってしまうのでしょうか。その辺の理論は分かりませんがとりあえずやってみようと思います。
先日私が家でPCに向かっていた時、近くに住んでいる末娘の咲が遊びにきたので、私の代わりにHollyにいつものゲームで遊んであげるように頼みました。このゲームというのは散らかしたおもちゃを一つずつ取りに行かせて、持って来るごとに小豆大のご褒美をあげて全部片付けさせるのです。いつもと違って咲がコマンドしたことでHollyはまず面食らいました。拾ってきたおもちゃを毎回咲にではなく私のところに持ってくるのです。それで私は“咲ちゃんのところに持って行きなさい。”といちいち言わなければなりませんでした。おかげでHollyはいつもの倍の運動量になりましたが、私は習慣の力を思い知ることになりました。たまにいつもの習慣と違った場面に遭遇したとき犬がどのように対処するのかをみるのは興味深いことですね。
では来週は上級クラスの卒業式です。Hollyはこんなにクラスが好きなのでできれば留年させてあげたいくらいです。