しつけ方教室の定着化?

しつけ方教室の定着化?

犬と暮らすことにしつけが大切と言われはじめ、愛情をもって愛犬と向き合う人が少しづつ増えてます。訓練に犬を出すのではなく飼い主と共に愛犬のしつけ方教室がこの日本で始まったのは、わが家の犬が幼い頃、最初のしつけ教室開催団体は1992年頃から始まったと思います。わが家は今は亡き愛犬と月一回のしつけ教室に通うことがとても新鮮でした。愛犬といろんなところに行きたい、それをかなえるために通ったものでした。

現在は、地域の保健所、動物愛護センター、JKCの訓練所、JAHA及びAFCのインストラクター、ペットショップなどの様々な場所でしつけ方教室が開催されるようになりました。

そんな「しつけ方教室」で模範犬のあるワンの話題がありました。
きっと各地域に、このようなボランティア活動をされている愛犬と飼い主さんのカップルがたくさんいるんでしょう。嬉しいですね。
(2006/5/5)(LIVING WITH DOGS)


ボランティアな犬たち:/中 「しつけ方教室」と歩む模範犬 /福島

◇見つめれば意思通う
県北動物愛護ボランティア会のKさん(48)方に1枚の表彰状がある。「しつけ方教室の模範演技犬やふれあい動物として活躍……」
昨年9月に愛犬のゴールデンレトリーバー「しわっ毛」(雌)に日本動物愛護協会から贈られた。同会の顕彰は今年で58年目の伝統ある事業だ。表彰が不思議ではないほど、しわっ毛は県北動物愛護ボランティア会の会員から「模範犬」として目標にされている。
年間5回あるしつけ方教室にはすべて参加し模範演技を披露していた。服従訓練のためあおむけにされ、上から押さえ込まれても、口を手でふさがれても動じない。ひたすらKさんの目を見つめ指示を待つ。ただ、ここまでしつけるのはけっして簡単ではなかった。
父親の趣味が大型犬の繁殖で、犬をしつけるのを幼いころから見ていたKさんでさえ、しわっ毛と完全に意思疎通が出来るまで1年近くかかった。
県がしつけ方教室を始めたのは98年から。しわっ毛も1期生として教室に参加した。Kさんは講師の獣医から指導された「しつける時は目を見つめて」という言葉をかみしめ、根気よく接したという。
しわっ毛はKさんとアイコンタクトできるようになった。Kさんが何を求めているのか目を見て必死で読み取ろうとする。ボランティア犬として引っ張りだこになったしわっ毛。しかし、その大事な目に異変が起きたのは昨年2月だった。
「出目金になっている」。左目が大きくはれ、足取りもフラフラしておぼつかない。掛かりつけの福島市内の獣医でも原因は判明しなかった。紹介で東大農学部まで行き、MRI検査して初めて脳こうそくと分かった。
発見が早かったおかげで一命は取り留めた。治療の効果で目のはれも引き、次第に元気を取り戻していったが、左目の視力は失われたままだ。
7月、獣医からリハビリがてらに触れ合い教室への参加を許された。保育園に出向くと園児たちが「わあ大きなワンちゃんだ」とかけ寄ってきた。しわっ毛が大きな声でほえた。1人の園児が泣き出した。Kさんが、子供に犬は最初から従順でないことを教えるためあえてほえるよう命じたからだ。しわっ毛は病気になる前と変わらず、しっかりKさんを見つめ、言うことを忠実に守る。
「自分への戒め」としてKさんが大切に持っている、布で継ぎはぎされたシャツがある。Kさん方に来たばかりの、幼いしわっ毛が破いたものだ。講師の手伝いでしつけ方教室に行く時はいつも身に付ける。「しわっ毛は県のしつけ方教室とともに歩んできたイヌ。動物愛護行政とともに歩んだと思うと感慨深い」。同会の理念である「人と動物の調和のとれた共生」のため努力を惜しまないつもりだ。
(2006/5/5)(毎日新聞記事より)

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