NHKドラマ「ディロン〜運命の犬〜」

1話から4話までを見て

生身の犬をドラマに起用することに無理があるのは当然なんですが、ディロン役のGRの表情はこんな時にこんな表情はしないよね、なんて言う場面はいくつかありました。
このドラマの言いたいことは、動物福祉と、社会福祉です。

動物愛護センターの所長の心のうち、「犬好きだけど、いかんせん多すぎてすべての犬達を救えない」でした。
現在の保健所員の多くの担当者の悲鳴のように心に響きました。
「殺したくてガス室に送っているのではない」と言うことなのです。

昨日の4話では、ハッピー(GR)が介助犬となり、夫婦で働く様子を見に行った場面がありました。

車椅子のユーザーを段差のある道で、紐で引っ張り上げる様子が映し出されていました。主人公の夫妻はハッピーが嫌いな雨の日でも仕事を全うしているその姿に感動しました。
確かに大型介助犬は、ユーザーの身体を支えたり、車椅子を誘導したりは仕事のうちではありますが、このような仕事をさせることは無理があると思います。このようなことは人が介助しなければならないと思います。

ユーザーさんが物を落としたときに拾う、エレベーターのボタンを押す、スイッチを押す、お客が来た、緊急時を知らせる、人の為の手となることは介助犬に無理のない仕事です。

いくら車椅子だからといって、人が乗っている車椅子を歯を食いしばって車椅子を引かせることは犬には過酷な仕事でしょう。ましてや犬が倍以上もある人の体重を支えさせることは虐待とも言えるでしょう。

捨てられた犬達、成犬の里親探しがテーマともなっています。番組の最後には、捨てられた犬達が里親さんの元で幸せに暮らしている映像が出ます。

せっかく良いドラマになっているのに、介助犬の映像はイマイチだったと言いましょう。
近年、大型介助犬にそのような労力をさせることは虐待では?という意見が多くでているんですね。そんな目で見ている視聴者もいますよ。(2006/6/25)(LIVING WITH DOGS)


NHKドラマ「ディロン〜運命の犬〜」

本当の動物福祉を考えるようなドラマになっているかも?なんて期待しています。

日本の犬の幸せは、出会った飼い主の資質で決まってしまいます。
最初は悲しい犬でしたが、救いの人が。まだこのドラマを見ていないので感想は書けませんが。
わが家の犬もゴールデンでした。ゴールデンという素晴らしい犬種に出会った私達夫婦は、この犬が教えてくれたたくさんの疑問、そして日本の犬たちの現状が見えてきました。
そんな風に、このドラマの主人公の主婦も感じたのではなんて想像しています。

2006年5月20日(土)21:00スタート連続5回ドラマ
NHKサイト
(2006/5/19)(LIVING WITH DOGS)


NHKサイトから抜粋

一人の平凡な主婦が一頭の捨て犬と出会い、老人ホームや子供たちへの訪問、捨て犬の保護活動を始めることから、様々な人の心にふれ世界が広がっていく。

やがてそれは夫婦の関係や避けていた義母との関係にも変化をもたらすことになる。

人生の折り返し地点を過ぎた主婦が、物言わぬ犬たちとの8年間の生活で見つめ直した暮らし、そして、生きていくために必要な、確かな心の繋がりを描く。

 

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