外来生物対策に犬
外来生物対策に犬
鹿や猿の増加をオオカミの復活で抑えようと言う提案がありましたが、本来の生態系を考えたイヌ科動物の起用提案は他の分野でも注目されています。
犬はいまや家庭犬として生きることが求められていす。
しかし、本来の犬の本能を利用しての仕事はついほんの少し前の昔は、当然のように犬の仕事として行っていました。今、やっと見直されていると言う感じがします。大いに、犬の有効な本能にあった仕事分野を広げていただきたいですね。(2006/7/19)(LIVING WITH DOGS)
マングース駆除、探索犬導入有効/奄美でシンポ
ニュージーランドの専門家アドバイス
ニュージーランドの専門家などが参加したシンポジウム=奄美市
奄美大島のマングースなど外来生物対策についてのシンポジウムが、奄美市の中央公民館であった。市民ら約120人が参加、外来種防除の先進国ニュージーランドの実践例や奄美の現状紹介などに聞き入った。
ニュージーランド保全省のスコット・セオバルド、ジョン・シーン両氏は固有種保護のための犬の利用例を紹介。イタチなどの外来捕食者を探す捕食者探索犬や、希少種の生息位置を知らせる希少種探索犬など、目的によって異なる数種類の犬利用を説明した。またこれらは、対象外来種の数が少ないほど効果的とし「減少傾向にある奄美大島のマングース対策には有効」と語った。
セオバルド氏は講演後、奄美大島での犬利用について、第1にマングース探索犬5−10頭の導入をあげ、その後、アマミノクロウサギの生息位置を知らせる探索犬の利用が必要とした。
ほかに北海道でのアライグマ対策のほか、雇用従事者による対策で奄美大島のマングース生息数は2000頭以下に減少したとみられることなどが報告された。シンポジウムは8日あった。
(2006 07/18)(南日本新聞記事より)
マングース:駆除に探索犬 嗅覚利用、生息場所にワナ−−奄美大島で環境省 /鹿児島
◇訓練開始、今年度中に試行
奄美大島で移入種のマングース駆除を進めている環境省は、従来のワナによる捕獲に加え、マングースの生息場所を突き止める探索犬の導入を計画している。同省奄美野生生物保護センター(大和村)では、すでに探索犬の訓練を始めており、「06年度中にも試行的に導入したい」という。
マングースはハブ駆除のために持ち込まれた外来種。アマミノクロウサギなどの個有種を捕食し、生態系を乱しているため、00年から駆除が始まった。05年度は2591匹を捕獲、駆除している。6年間で約1万7000匹を駆除したが、同センターは「駆除で生息数は減っているものの、生息域は縮小しておらず、ワナによるマングースの排除は完全ではない」と分析している。
このため、ニュージーランドの外来種対策で活用され、イタチ類やネズミなどの駆除に大きな成果を挙げているという探索犬導入を計画。同センターによると、犬の嗅覚(きゅうかく)を使い「マングースのにおいから生息場所を探し出し、ワナを仕掛ける方法で駆除する」という。
05年度からマングース探索犬として沖縄県で2頭を育成中で、同国から探索犬の専門家を招き、アドバイスも受けるなど準備を進めている。
同センターの阿部慎太郎自然保護官は「森林に覆われた固有種の多い島での成功例で、奄美大島のマングース駆除にも生かされる」と話し「広い生息域の中で、マングースを探し出すための大きな役割を果たす」と探索犬に期待をかけている(2006/8/1)(毎日新聞記事より)