犬連れ飛行機の旅に不安
犬連れ飛行機の旅に不安
ある小型犬が、国内線を利用し、ほんの1時間ほどの飛行でしたが、飼い主さんのもとに戻ったときは熱中症となり、翌日亡くなりました。亡くなったワンのご冥福をお祈りします。
いつかこのような事故が起きるのでは?と思っておりました。
犬になって、考えてみましょう。
クレートの中に閉じこめられ、信頼するパパやママから離されてひとりぼっちでどこかに連れて行かれる。それだけでとっても不安です。
飼い主が見ることの出来ない場所で待機、誰かに運ばれ、そして乗り込んだ場所は貨物室、空調がきいているらしいけど。そしてエンジンがかかると、ゴーというものすごい音。飛び立つときの圧力。「怖いよ〜」と叫んでも誰も答えてくれない。
犬にしてみたら、こんなに怖い体験をしているんですね。
そんな愛犬を心配して、国際線ですが、馬用の貨物室を借り切って人も一緒に乗ったという飼い主さんがいましたけど。
今や、犬や猫、ペットと暮らす人達は増え、旅行もペット連れを無視することは出来ません。
日本の大手の航空会社は、こぞって、様々なサービスを付加しています。しかし安全面がしっかりされているのか今回の事故で不安に思った飼い主さんはたくさんいるのではないでしょうか。
JALペットとお出かけサービス
「空港内の手荷物置き場は空調がないため、夏は暑く、冬は寒い環境となっております。 お客様からお預りした大切な“ご家族”のことを考えて、出発直前まで、空調の効いたカウンターにてお預かりしております。」
とあります。
また不思議なことに、貨物扱いの別サイトに
<夏季期間中のペット輸送について>
ペット輸送時の環境保全につきましては常に万全を期しておりますが、夏季期間中(7月半ば頃から9月半ば頃まで)は、高温・多湿によりお預かりしたペットが衰弱することがありますので、ペットの輸送をなるべくお控えくださいますよう、お客様のご理解とご協力をお願い致します。 当該期間中に輸送をご希望される場合は、比較的涼しい時間帯の便をご利用下さい。 また輸送前に充分な水を与えるようお願い致します。 目的地まで複数便をご利用の場合、お引受けからお引渡しまでの時間が長くなりますので特にご注意下さい。
またフレンチブルドッグ、ミニチュアダックス等の短頭犬種(顔が短い=舌が短い)や足の短い犬種につきましては、地表温度が胴体に直接伝わりやすく、体温発散の効率が悪いため、衰弱事例が多く報告されておりますので特にご留意ください。
さて、これまでに何頭の犬や猫が飛行後、具合が悪くなったのでしょう?
今やインターネットですぐ情報が開示されます。
偶然にも、今回の飼い主さんはブログで日記を書かれていたのですぐに知れ渡りました。
インターネット環境にない飼い主さんで、国内線利用後に具合が悪くなり、病院に行ったり、もしも亡くなった犬がいましたら、是非、当方におしらせ下さい。ちょっとデーターを取ってみる必要がありますね。
このままでは、不安を募らせる飼い主さんが増えてしまいそうです。せっかく飛行機を利用して愛犬との旅の幅が広がったのに、もしもを考えて旅行できなくなってしまうのは悲しいですよね。
未然にこのような事故を防ぐにはどうしたら良いかを真剣に考える必要があると思われますね。航空各社が安全性についてどれだけ策を持っているかも確認したいところです。
(2006/8/23)(LIVING WITH DOGS)