補助犬への理解度はまだまだ
補助犬への理解度はまだまだ
盲導犬、介助犬、聴導犬などの、身体障害者の社会進出を促進するために補助犬法が施行されましたが、まだまだ受け入れは充分とは言えません。
盲導犬は中でも一番普及しているのですが、熊本県で救急車に盲導犬ユーザーが乗ることは初めてという不思議な文面がありました。
そうなんですね。法律では、公共の機関は補助犬を拒否することは本来出来ないはずなんですけど、実際には、まだまだなんです。
補助犬ユーザーさんの搬送を前向きに対応しようとある消防署が体験講習会を開きました。意見交換では、盲導犬が事故にあったときの緊急搬送という質問にはさすがに回答に困ったようです。でも優しい消防署ですね。「サイレンなしで現場に駆けつけます」と。
補助犬が一般社会に受け入れられるようになってこそ、日本の犬社会が先進国の仲間入りするのかもなんて思うこの頃です。(2006/9/11)(LIVING WITH DOGS)
救急の日:盲導犬ユーザー招き講習会 乗車体験や意見交換−−熊本市の消防署 /熊本
「救急の日」の9日、熊本市東町の市消防局健軍消防署で、目の不自由な盲導犬ユーザーらを招いた救急講習会があった。
今年8月上旬、1人暮らしで盲導犬ユーザーの女性から「吐き気がする」という119番があった。「盲導犬を救急車に乗せるのはおそらく初めて」(市消防局)の事態に、隊員が盲導犬の扱い方に困ったことなどから、消防局と障害者の相互理解を目的に今年初めて実施した。
この日は、熊本盲導犬使用者の会の会員3人が参加した。パートナーの盲導犬とともに救急車に乗車体験した後、3人らと同署の救急隊員らで意見交換会が開かれた。N会長が「外出中に異常事態が発生した場合、周囲の人々にそのことをうまく伝えられるかいつも不安」と話すと、同消防署は「仮に救急出動が出来ない場合でもアドバイスは可能。まずは119番に連絡してほしい」。「盲導犬が事故に遭った場合は救急出動できないのか」という質問には「動物病院への搬送実績がなく、原則として動物の救急搬送は難しいが、サイレンなしででも現場に行って助けたい」と答えた。
ユーザーのSさんは「盲導犬はペットではなく私たちの『目』。体の一部であることを理解してほしい」と話していた。(2006/9/10)(毎日新聞記事より)