あるハンターの自慢話

あるハンターの自慢話

動物病院での実際にあった会話です。

飼い主が患者犬を連れて来院しました。

この飼い主は自分がハンターであることを話し出し「猟期が終わったら犬を散弾銃で撃って山に捨てるんだよ、でもね犬には保険をかけているので、事故で間違って散弾が犬に当たって死んじゃったと言うんだ。でね、保険金がおりて、次の猟期には新しい犬が手に入る。これってすごいアイデアだろう。猟期以外に犬の世話をしなくて済むしね〜!俺ってすごく頭良いと思わない。」と得意げに話したそうである。

獣医師はあきれてものも言えず、この飼い主の胸ぐらを掴んで殴りたいという衝動に駆られた。当然、この飼い主の犬の診療は断り、二度とこの病院には来ないであろう。


近ごろ、猟の終わった山には、散弾銃で撃たれた犬が発見されます。飼い主を追えないように、足を折ったり、木に繋がれて捨てられていたりしました。

この自慢話として得意げに話している飼い主が、あちこちのハンターに勧めているのかも知れませんね。

散弾銃で撃たれた犬は、即死しません。助けられても百発近い鉛弾が身体に残ります。

猟が好きで、犬が好きという素晴らしいハンターもいます。しかし、犬を道具としか見ないハンターがいるのでは、日本の犬を使った猟はどんどん規制されて行くでしょうね。
本来、日本の猟は、マタギの友として犬を大切に扱っていました。
(2006/9/18)(LIVING WITH DOGS)

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