14年ぶりの子育て (2)迎えるまで

迎えるまで

14年前に、愛犬トレーシーを迎えた時は、犬の雑誌、「愛犬の友」の子犬情報を参考にあちこちに電話をかけて、当時生後50日くらいの子犬が生まれているか聞きました。数カ所で生まれていました。

あるところは、両親犬は側にいなくて、子犬を預かっている?とか、事情が見えない繁殖者でした。
数件聞いた中で、ある訓練所に、アメリカでショー・チャンピオンを達成した種雄GRがいる、そこにはうちが求めていた月齢の子犬が生まれていました。14年前の7月10日、その訓練所に猫のカゴを持って会いに行きました。

しかし、一目見ただけで、この子に決めてしまいました。

雄親はこの犬ですが、実際には、この訓練所で出産した子犬ではなく、この訓練所長の親戚の家の雌犬が出産した子犬でした。ですから産所を見ることは出来ませんでした。

後で考えると、何頭もの子犬を見てからの方が良かったかもと反省したものです。なぜならば、迎えたトレーシーは片目に先天的な異常があったからです。それは生まれて半年以上が経過して判りました。その頃にはもう手放せないほど絆が出来ていました。

マリヤは迎えるにあたって、たくさんの方々に口コミで情報を聞きました。情報を下さった方々に感謝を致します。
そしてあるブリーダーさんにメールをさしあげて、会いに伺うことにしました。

ちょっと遠方でしたので、私達夫婦は新幹線に乗って会いに行きました。子犬を迎えても良いように、子犬を入れられるバッグを友人から借りて、私達は、デイパックを背負って両手が使えるように準備して会いに行きました。

駅にブリーダーさんがお迎えに来て下さいました。車に乗ると、カーステレオで、竹内まりやの曲が流れています。

私達は、今度迎える子犬の名前に、かつてトレーシーを迎えた頃に良く聞いていた音楽、竹内まりやの曲を思い出し、初心に戻る意味で、子犬の名前をマリヤにしようと決めていたんですね。運命を感じました。

到着すると、畑の奥に家が、その玄関に近い部屋に、生まれてちょうど2ヶ月の子犬達がたくさんいました。
その家には、母犬と他に成犬が10頭近くいます。しかし子犬の育児の場所は清潔で、子犬の1頭1頭がしっかりケアされています。

そして母犬はというと、産後とは思えないほど太っていますし、毛艶も良く、私を見て見てと言うばかりに自己主張をしています。アメリカから昨年の12月日本に来た犬でした。その子のショー・タイトルはもちろん申し分ないのですが、素晴らしいのは、HD、エルボ、心臓、目とすべてクリアしています。
父親もHDクリアをしています。

だからといって、高額の値段を付けているわけではなく、飼い主となってくれる人を選んでいるという感じでした。

この繁殖者であれば問題はないと思いました。わが家が迎えたいのは女の子です。2頭いました。1頭は、膀胱炎と判り、キャンセルとなった子犬です。そしてもう1頭は元気なやんちゃな女の子です。わが家は、膀胱炎の治療中の子犬に決めました。

トレーシーを迎えた時は、その日に訓練所でシャンプーをしてくれたらしいのですが、それでも、ものすごい臭いでした。産所を見ていませんが、ウンチ・オシッコまみれだったことはこの臭いで判りました。

マリヤは子犬の匂いこそすれ、ウンチやオシッコの臭いはありません。

新幹線に乗って2時間の旅です。10Kg以内の犬で、クレートに入っていれば電車に乗れます。
(犬連れ新幹線の旅にチャレンジ )
マリヤがトレーシーの様に臭かったら、新幹線に乗せたら臭いとクレームを言われてしまいますので、清潔なケアが助かりました。
3人掛けの窓際にマリヤを抱っこして、座ります。マリヤはバッグの外に出たがりますが、身体半分はバッグに入って、少しお水をあげます。お水を飲むと寝てしまいます。起きると、窓の外を見ます。

品川駅に到着し、マリヤ入りのバッグを肩から抱えて夕方の品川駅の雑踏を歩きます。たくさんの人達が足早に歩いているのを、興味津々に見ています。一言も声を発せず、駅を出ます。品川駅からタクシー10分でわが家です。全旅程4時間弱でした。

到着して用意してあった犬用のトイレに置いてあげると、すぐにオシッコをしました。
我慢しなくても良いようにペットシーツをバッグの中に敷いていましたが、中にはオシッコもウンチもしていません、よく我慢したね。ずっと抱っこしていたので我慢出来たのでしょう。

朝ご飯を食べただけでしたから、おなかが空いてます。ブリーダーさんのところでふやかしたフードまでいただいて来ました。そのフードをあげましたら、あっと言う間に食べてくれました。(9月16日、体重6kg)

「ようこそ!マリヤちゃん!」「これから一緒に楽しく暮らそうね。VIVAマリヤ!!!」

(206/10/7)(LIVING WITH DOGS)

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