14年ぶりの子育て (9)仔犬の社会化

仔犬の社会化

トレーシーの頃は、まだ仔犬の社会化という言葉も一般的ではありませんでした。
ワクチンを2回接種後、お散歩デビューしてから近所の成犬達と遊んでもらいました。

近ごろは、幼児期に親兄弟と遊び喧嘩しながら過ごす時期、そして恐れの感覚が身に付く時期には愛情深く安心感を持たせるなどの、幼児期の貴重な時期に最適な教育をすることで、問題犬にならずに健康な犬に成長すると動物行動学的に言われています。
当時、欧米には仔犬の為の幼稚園がありました。毎日、又は週に何回か子犬達が集まって、優しい成犬も混じって一緒に遊ばせるというものです。パピー・キンダーガーデンと呼ばれていました。

トレーシーは2頭の雌の成犬に、公園で犬のつきあい方、カミカミの仕方を教えてもらいました。特にジェシーには、雨の日はジェシーの家の廊下でプロレスの仕方まで教えてもらったのです。またちょっと月齢の早い仔犬ミータンとも自宅で遊ぶ機会を何度か作ったりしました。

マリヤはというと、近所には小型犬ばかりとなってしまいましたので、また近ごろの公園にはどのようなワンがお散歩に来ているか不明ですので、思い切って生後76日から、マリヤの社会化教育のために、犬を良く知る友人のお宅のテラスに連れていき、大型の成犬2頭、小型の成犬1頭に相手をしてもらいました。

まだ一緒に遊ぶことは出来ませんが、徐々に近くによっていけるようになっています。そして大きな犬達がカミカミをしているところを見たりしてお勉強しています。毎週、連れていくたびに少しづつ3頭の犬達に近づいていけるようになりました。ほんとうは何頭かのパピーも一緒だともっと良いのですが。

仔犬の社会化の重要性はずいぶん広まってきました。近ごろは、いくつかの動物病院でも毎週のようにしつけ教室やパピー幼稚園が開催されているようです。この14年でずいぶん進化しましたね。

(2006/10/29)(LIVING WITH DOGS)

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