14年ぶりの子育て (11)ウンチ食べないでね

ウンチ食べないでね

仔犬の食糞は成長過程で必ず見られるものです。

トレーシーはお留守番が多かったので、残念ながら食糞する現場を押さえることは出来ませんでした。

マリヤは常に私が一緒にいますので、ウンチをしたら即、片付けます。しかし、マリヤにとってウンチは美味しい匂いを放ちます。どんどん賢くなって、すきを狙って排泄したばかりのほかほかのウンチを舐め、私が気がつかない時はぺろりとします。一瞬のことでしたが、いつもなら3本のウンチが1本少ない? で判りました。

犬の腸は人の腸に比べて短いので、犬の糞は人の糞よりも栄養分が多く残っているそうです。犬の祖先も生存競争の場では糞を食べて命を繋いだこともあるのでしょう。
この習性が現代の犬にも残っているのでしょう。

また、母犬は仔犬の肛門を舐めて排泄をうながします。母犬は仔犬の排泄したウンチをそのまま食べてしまいます。子育てサクセス上必要な行為なのですね。

面倒見の良い母犬の場合、母犬の健康の維持の為にも、仔犬の糞の始末をすべてさせないようにしなければならないとも言われています。

しかし、人間社会にパートナーとして暮らす犬には糞を食べて欲しくありません。

そのためには、仔犬の排泄の機会をしっかり把握することでしょう。

ご飯を食べたら、オシッコ、ウンチが必ずあります。この数分間、目を離さないことです。

もしもウンチを舐めたり、食べたりしたら、NOと叱りましょう。やめたら誉めてあげましょう。そしておやつをご褒美にあげると、ウンチよりも美味しいものをもらえると仔犬は思うでしょう。そうなればウンチは美味しそうな匂いを発するけど、これは食べるものではないと学習していきます。
「マリヤちゃん!お願いだからウンチ食べないでね!!!」
(2006/11/3)(LIVING WITH DOGS)

<読者の方から>
「14年ぶりの子育て、ウンチ食べないでね」を読みました。我が家にも6ヶ月のトイ・プードルがいます。4ヶ月の時にブリーダーから購入しましたが、食糞をするので獣医の診察を受けたところ、原因はストレス、胃腸の中に虫がいる、虫以外の胃腸の病気この3つだ、そして叱るのは無意味だと説明されました。便検査の結果、虫はいなかったので、胃腸病用の処方食を与えたところ、食糞はピタリと治まっています。もし愛犬が食糞をしたら、すぐに獣医の診察を受けるべきです。決して叱ってはいけません。

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