介護グッズ(老犬・障害犬の介護のあれこれ)

老犬・障害犬の介護のあれこれ

介護するのに飼い主さんが無理なくどこにでもある物を活用して犬にとっては快適で、飼い主さんにとっては介護しやすい方法があればいいですね。以下は実際に老犬・障害犬と暮らしている方々からの情報です。(LIVING WITH DOGS)

介護が必要な犬になったとき、今から教えておくと便利なこと
室内でのトイレの出来る犬に育てておくことが大事。犬は外でしか排泄しない習性の子もいます。幼い時は家の中でトイレを覚えさせますが、そのまま家の中でトイレをさせるように訓練しておきましょう。

寝たきり犬の排泄
長毛種の犬は、お尻回りの毛を短く切っておいた方が介護しやすい。

介護グッズのあれこれ
ベッド
小型犬用: 介護用に下に排泄物を落とせるタイプ。キャスター・ストッパーつき。人が腰をかがめないで介護できる高さのベッドを用意出来れば良い。足の部分を高く。お尻など、寝かせたまま洗えるもの。

大型犬用: 寝たきりの犬を抱き起こすのは至難の業です。出来れば、ちょっと高めのベッドに寝かせる事ができれば介護にも便利ではと思います。およそ20cmくらいの高さはどうでしょう。また、大型犬はベッドに寝かせる、可動式ベッドに移動するにも二人がかりで行わないと持ち上げられません。出来れば、人の腰の高さのベッドが介護しやすいと思います。

すのこは、市販のものは隙間が大きいので、細めの板を5ミリ間隔ぐらいで打ちました。半円の形をした棒状の物でもいいかなと思いました。(すのこの素材はプラスティックが良いでしょう)

このベッドは犬が落ちないように周りに柵もいると思います。高さは15センチか20センチくらいがいいと思います。首をあげて引っかけてしまうといけないので、あまり低くてもいけないです。それから高さは、20センチぐらいがいいかもしれないですね。介護される犬もなるべく人間の顔に視線が近い方が安心すると思います。

大型犬用可動式ベッド
ストレッチャー(移動式担架)の自家製を考案したらどうでしょうか?
出来れば荷物の台車に手を加えて作れれば良いですよね。獣医さんに連れていくときや、お外にお散歩する場合、抱きかかえられない大型犬には必要な道具です。荷物の台車は重いのでベビーカーの改造はどうでしょうか。

ベッド用敷き物の素材
・洗いが簡単で乾きやすいものがいいですよね。子どもが使っていた赤ちゃん用のかけ布団を使いました。あと手作りのマット。
・寝たきりの犬の場合はすのこの下はおしっこシート、すのこの上にアクリルの毛布がお勧め。アクリルの毛布は、朝になってそこに手をつけても何処が濡れているのか判らないくらい、下におシッコを通しているのです。洗っても直ぐ乾くしお薦めです。


嘔吐したときに他の所を汚さない為にも、ウールの毛布を洗い替え用に小さく幾つか切って、頭の下に敷いて胸のあたりは隠しました。この時のウールは下の敷物を汚さない為で、染み込むのに時間がかかるのですぐに替えて、洗えます。

お尻ふき
捨てる下着やTシャツを使いやすい大きさに切って使用。そのまま、捨てることもできるし、粗相をした後の掃除にも使っています。(赤ちゃん用のお尻ふき消毒布は高価です)

床ずれ防止策
・寝たきりの場合、寝返りを打たせる方法
シーツの片側を引っ張って上に持ち上げ寝返りをさせる。(人の場合と同じですね)
・床ずれの治療法は、獣医さんにまずはご相談下さい。ちょっと高価になりますが、人の床ずれ治療に効果があった太陽光線の器具、木炭を両極にし、電気を通して発生させるものです。かなり高温になりますが、毎日10分くらい照射するだけで解消します。(コウケントウ)

小型犬用抱っこ袋
素材は綿です。キルテイングの生地としっかりした生地とを使っています。(型紙有り)

大型犬用吊り具
大工さんや、工事関係の方がつけているしっかりした布製の道具入れも兼ねている幅広のベルトがあります。後ろ足の不自由な犬にベルトを腰の部分にし、タオルをベルトに通して、肩からつるしたり、片手で補助してあげます。

動かない足を保護する靴
足の悪い子にとって膝や、くるぶし(趾骨)がすれて傷になる子には靴を履かせた方がいいでしょう。手作りの靴や、大型犬の場合EPOCという靴があります。

酸素ボンベ(市販の缶タイプのもの)
急に呼吸困難になったとき、獣医さんが来るまでの間の応急措置のため。常備しておきましょう。

食事や水の与え方
・スプーンよりお箸で口の中に入れてあげる方が食べさせやすい。
・水は口が太めで量がある程度入るスポイト。
お弁当用のソース入れでもちょっとは代用可。太い注射器の針なし。画材屋さんにある注ぎ口がアールになっている水入れ。これは便利。

寝たきりのワンのシャンプー
寝たきりのワンは体力もないので無理にシャンプーしなくても全身を、お湯かオレンジエックスの薄め液でタオルで拭いてあげたり、花王の清潔スプレー等を利用して、コーミングしてあげれば良いでしょう。

オムツ
動ける犬で嫌がらなければオムツは使用できますが、普通の犬は嫌がるでしょうね。寝たきりになれば、お尻のあたりにペットシーツを敷くのがやはり犬に無理させないでしょう。

(2000/12/09)

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