高齢者と犬

高齢者と犬

今朝のフジテレビ「とくダネ!」で高齢者が飼っている犬達についての話題があった。
高齢で健康に問題が起き、愛犬の世話が出来なくなり、手放さなければならない飼い主さんがたくさんいるそうだ。

かつてLIVING WITH DOGSにも、犬を預けたいのだがドッグ・ホームのような施設はないかと相談があった。

今は、いくつかの愛護団体で、飼えなくなった犬を有料で預かるというところもある。

飼い主さんが亡くなったら、飼い犬を終生面倒をみるという契約書を交わしている人もいた。400万円だそうだ。「保険に入っているから大丈夫」と高齢飼い主さんは言う。

週に一回、会いに通っている飼い主さんご夫妻がいた。帰り際、愛犬は後を追う。

そして、里親探しをした結果どうしても見つけられず、7才の愛犬を愛護団体に引き取ってもらう飼い主さんご夫妻の姿が映し出された。

果たしてほんとうにそれでよいのだろうか?

本来ならば、自分の年齢と相談し、この犬が命を全うする年齢まで元気に世話が出来るかを考えるだろう。

高齢者に犬を迎えてはならないとは言えない。誰だって犬と暮らしたいのだから。そして自分はこの子よりも長生きをしなければならないと真剣に考えているはずだから。

出来ることならば、周りの家族や、友人達が、高齢者と犬のペアを双方共にケアしてくれることが望ましいのだ。だけど夫婦で暮らす、1人で暮らす人が多くなった現状では、そのようなケアは難しいのかも知れない。

定年退職後、ペットと暮らしたいという人達がたくさんいる。キャスターの小倉さんは愛犬と暮らすために一戸建てに住んだと言う。

また、他のコメンテーターは、ここで取材されている犬達はまだ幸せだと言う。望まれずに生まれた犬達の保健所での最後は悲惨であるからと。

犬と暮らそうと考えるのは、結局は人のワガママ、そのしわ寄せが犬達に来る。

人にとっても犬にとってもつらいのである。生きているから幸せとは言えない。

また、このような施設に犬を預けて、犬が幸せに暮らしていると考えるのは飼い主の自己満足でしかないように思う。
究極の選択も必要かも知れない。もしも私が高齢で愛犬の面倒を見れなくなったら、どうするだろうか?皆さんも是非考えて欲しいと思う。

以前、ペットと共に入居出来る老人ホームのような施設が出来ないモノかと考えたことがある。

そして、実際に取材したことがあった。中伊豆ライフハウス「友だち村」福祉マンションだ。ここでは、犬や猫と暮らしている人もいた。

〒410-2518 静岡県伊豆市姫之湯584−1
 ライフハウス友だち村

しかし、このような施設はまだまだほんの少し、それも裕福な人達が自主的に運営している。すべての高齢者がこのような施設で愛犬と共に暮らせるわけではない。人も犬も高齢化の社会、双方が幸せな生涯を送るにはいったいどうしたら良いのだろうか。(2006/11/21)(LIVING WITH DOGS)

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