日本で狂犬病発症
日本で狂犬病発症
今月、なんと二人目の発症である。最初の方は、フィリピンで犬に咬まれ、帰国後発病であった。
亡くなった方には申し訳ないが、日本で咬まれていないと言うことが、日本での蔓延はないという安堵感を持ったものだ。
しかし、二人目の発症が本日発表された。この方もフィリピンから帰国している。
日本人は、日本国内で狂犬病予防法が効力を奏して、半世紀発症していない事実に危機感を忘れてしまっている。本来ならば、犬に咬まれたらまず狂犬病の危険性を思い浮かべなければならない。
一歩、海外に出たら、狂犬病発症地域は発症していない地域よりも多いのである。中国の大量の犬の殺処分はついこの間の出来事である。
日本はすべての犬に狂犬病ワクチンを打ち、蔓延を押さえ、日本での発症をなくしたが、海外は、人がワクチンを打って対処するのである。狂犬病は、発病したら、特効薬はない。
(2006/11/22)(LIVING WITH DOGS)
<狂犬病>またフィリピンでかまれ発症 横浜の男性
厚生労働省は22日、フィリピン在住で横浜市に一時帰宅していた60代の男性が同国で犬にかまれ、国内で狂犬病を発症したと発表した。男性は重体。国内では今月16日、36年ぶりの発病が確認されたばかり。同省は発病が相次いだことから急きょポスターを作製し、空港や検疫所で渡航者などに注意を呼び掛ける。
同省によると、男性は今年8月ごろ、マニラ近郊で飼われていた犬に右手首をかまれた。10月下旬に帰国後、11月15日に発症し、21日に狂犬病のウイルス遺伝子が確認された。WHO(世界保健機関)によると、狂犬病による死者は世界で推定5万5000人(04年)で、フィリピンでは248人(同)。
狂犬病は発症後の有効な治療はないとされ、死亡率はほぼ100%。ただ、かまれた直後や事前にワクチンを接種すれば発病は予防できる。(2006/11/22)(毎日新聞記事より)