ホリーとママのアジリティーに挑戦 (1)
ホリーとママのアジリティーに挑戦 (1)
昨夜7時からHollyと初めてのアジリティークラスに行ってきました。初級クラス6回のセッションです。私は本来ならアジリティーなんてとんでもない!という生活をしているものですが、この雨季のポートランドでHollyに何か楽しいことをさせてあげたいなと常々思っていたところ、あるときドッグパークでこのアジリティークラスのことを耳にし、早速見学に行ってみました。そのときは4-5人のグループで初級コースの4回目だったと思いますが、すでにポールの間を縫って走る練習をしていました。別に競技会とかに出るつもりは全くありませんが、“これならきっとHollyも楽しめる!”と思い軽い気持ちで早速申し込んだのです。次の初級クラスの始まりまで1ヶ月ほど待たねばなりませんでした。そんなわけで、昨夜は喜び勇んで出かけたわけです。ところが実際は“いったいどうしたの?”と主人に聞かれたほど、私は意気消沈して帰宅しました。Hollyは今年の5月に躾教室を卒業し、ほとんどのコマンドには服従できるのですが、あまりに自己主張が強く、今回も“ご褒美ちょうだい”と“私できるからやらせて”の言いっぱなし。一時間のクラスの間中Hollyを黙らせながらインストラクターの説明を聞くのに精一杯。その上他の出席者たちにも迷惑ですし、インストラクターにも申し訳なくて精も根も尽き果ててしまいました。
そんなわけで初回は不調に終わりましたが、どんなことを習ったのかを各回ごとに皆さんに報告していきたいと思います。
今回の参加者は計5匹でした。大型犬はゴールデンレトリーバー、それにコリーのMix犬、そしてボーダーコリーのMixのHolly。小型犬はチワワのと犬種不明の黒い犬でした。小型犬の飼い主さんは二人とも主人の母ぐらいのお年寄りで、愛犬と一緒にこれからアジリティーを習って楽しもうという姿勢がとても微笑ましく、思わず応援してしまいました。
さて、初めに習ったことは、アジリティーの訓練にはハンドシグナルが欠かせないため、間違ったシグナルを送らないようにと注意がありました。具体的な例で言うと、ハードルをジャンプさせようとして手を高く上げてしまうと、犬はその手を見上げなければならず、そのため前方が見えなくなってしまうので、ハンドラーは手をあげるのではなくハードルの脇を前方に動かすことで合図を送るそうです。またタイヤをくぐらせるときも、ハンドラーが“ここをくぐりなさい”というつもりで手をタイヤの中に入れてから引っ込めると、犬にとってはタイヤの中に半分身体を入れてから戻るのだという解釈になってしまって混乱するので、これもタイヤの脇を前方に手を動かすのだと習いました。
今回は一時間の間に、ハードル1個から始めて、2個、3個までのジャンプと、タイヤの中をジャンプしてくぐる練習、更には高さ20センチ幅30センチほどのボードの上を歩く練習をしました。ハードルは小型犬のときには床から15センチほど、大型犬には30センチほどの高さで跳ばせました。タイヤの穴は床から20センチぐらいのところなので小型犬にはちょっと大変そう。Hollyはハードルとタイヤは以前ドッグランでやったことがあるので簡単にできましたが、ボードの上は思いのほか慎重になってなかなか上ってくれませんでした。小型犬は意外と簡単にボードの上を歩けたのでびっくりしました。GRのように胸幅の大きな犬には少し難しいようでした。
ところで来週、再来週とクリスマス・新年のためにクラスが休みになるので、帰りにインストラクターが一人一人の飼い主にこの三週間の間に何を主に練習するつもりかと尋ねました。私は一言、“To be quiet(おとなしくすること)”と答えたら、“That’s a good one!(まさにそれ!)”と言われてしまいました。がっくり。
インストラクターは、吠えるたびにマウスウォッシュなどを入れた霧吹きで、口のあたりをスプレーすると、そのうちに霧吹きを見せただけで吠えなくなるから試してみたらと教えてくれました。躾け教室に行っていたときも吠えるのはHollyの大きな欠点でしたが、PetsMartの躾け教室では陽性強化(Positive reinforcement)主義のためこのような方法は習いませんでした。でもこの三週間のうちにHollyと私でこの難題はきっと解決してみせるぞというファイトがだんだん沸いてきました!!
“Holly, あなたの協力なしではできないのだから、頼むわよ!!”“わん!”“吠えちゃダメー!!”(2006/12/21)(Max&Hollyのママ)