ホリーとママのアジリティーに挑戦 (2)

ホリーとママのアジリティーに挑戦 (2)

さて、3週間ぶりのアジリティークラスにHollyと行ってきました。霧吹き持参の私を見て、インストラクター曰く“今日はしっかり武装して来たわね”ですって(笑)。実のところ霧吹きの威力はたいしたものでHollyは前回の5分の一ぐらいしか吠えませんでした。

今日の出席犬はGRのCody(1歳)黒い小型犬のMaggie(3歳)とHollyの三匹だったので、いろいろな順番が早く巡って来てHollyは退屈せずに済みました。

一番初めに練習したのは、飼い主が犬をなるべく興奮させるように一緒に飛び回って遊んでいる最中に、インストラクターが“5,4,3,2,1,伏せ”と合図したら、犬を伏せさせて5秒間静止。これを何度か繰り返したので飼い主の私のほうの息が切れました。なぜこんなことをさせるのかと疑問に思いましたが、すぐに理解できました。これは“Table”という競技で、犬を走らせてきて、90センチ四方の高さ40センチほどのテーブルの上に飛び乗らせて、すぐに伏せをさせて5秒間静止させ、OKの合図で飛び下ろさせるのです。私は伏せをDownと教えていて、更にテーブルから下りてよいという合図をGet Down(ともにDownが入っている)と言ってしまったのでHollyはちょっと混乱しました。それで下ろさせるときにはOKとかLet’s goとか言うことにしました。

更にこのテーブルの競技のすぐあとにハードルを一つ付け足して練習しました。すなわち、飼い主と犬が走ってきて、犬をテーブルに飛び乗らせ、伏せを5秒。この間に飼い主はハードルに向けて歩き出すが犬はOKの合図が出るまでテーブルを下りてはいけません。5秒後にOKで飛び降りて、すぐにハードルをジャンプ。飼い主のほうも走ったり、ハンドシグナルやら、OKを出したりして、結構な肉体運動と頭の体操にもなりました。3匹ともインストラクターが“ビューティフル!”と言ってくれたほど初回にしては上手にこなせました。

さて、最後は例のWeaving Poles(日本ではスラローム・ポール)の練習です。6本のポールの間を縫って走る競技ですが、練習用のポールは一直線に並んでいるのではなく、互い違いに20センチほどずらせることができるようになっているのです。習得するにつれてこのずれを小さくしていって最終的には一直線のポールの間を縫えるようにするというわけです。ここで興味深かったのは、私達人間はこの器具を見るときにポールを主体にして見てしまいますが、(すなわち最初はポールのこっち側を通って次はポールのあっち側を通ってというように)、犬はポールとポールの間のスペースを見ているそうなのです。この観点の違いって面白いなと思いました。話はちょっと横道にそれますが、今は亡きRoxyの手術後や最近去勢したNoahの時もそうでしたが、例のエリザベスカラーをつけると、犬は必ずあっちこっちぶつかりながら歩くのですね。自分の身体の大きさはしっかりとインプットされているのに、エリザベスカラーのサイズをプラスしてインプットを調整することができないのですね。(ポールのスペースとはあんまり関係なかったかな?)

ところで具体的にどうやって練習したかですが、これにはAgitator(扇動役)とRewarder(ご褒美役)が必要で、インストラクターが扇動役、飼い主がご褒美役を演じました。まず、インストラクターがリードを持って、ポールの始まる前のスタート位置で犬を待たせます。飼い主が最初のスペースを通りぬけたところ、すなわち二本目のポールのすぐ後ろから顔をのぞかせてご褒美を見せると犬は最初のスペースをクリアーしてご褒美を食べに来ますよね。そうしたら扇動役はリードを引いてもとのスタート位置まで戻り、飼い主は今度は3本目のポールのすぐ前に顔を出してご褒美を持って待っています。すると犬は1番目のスペースをクリアーし、2番目のスペースのクリアー寸前でご褒美にありつけるわけです。ここで扇動役はまたしてもリードを引いてスタート位置に戻り、今度は4本目のポールの直後に顔とご褒美を出して犬を待ちます。こうして最後のポールとその前のポールの間のスペースまでクリアーできるよう繰り返し練習します。(図解しないと分かりづらいですね。)ご褒美のためならエンヤコラのHollyですから見事にできました。これは毎日家で練習すれば10日ほどで完璧にできるようになるそうです。ただしこのような器具がないのでどうしたらよいかと訊ねたところ、庭に杭を打つか(この雨季のポートランドでは泥だらけになるのであまりお勧めできないが)100円ストア(こちらではDollar ストア)でトイレが詰まったときに使う器具(トイレ用ラバーカップ)を6本買ってきてフローリングの床に立てればよいとのこと。これならうちでもできそうですよね。

というわけで、今日は飴と鞭(ご褒美と霧吹き)を上手に使ったのでHollyをうまくコントロールできたことと、3匹しかいなかったのでHollyの順番が早く廻ってきたことで、私もHollyも一時間楽しく過ごせました。

今週はうちのリビングにトイレ用ラバーカップが6本に並ぶことでしょう。ではまた来週をお楽しみに。(2007/1/9)(MaxHollyNoahママ)

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