聴導犬が沖縄に!
聴導犬が沖縄に!
日本ではまだまだ少ない人の耳になる犬、聴導犬が沖縄で導入されました。
車椅子に乗っている肢体不自由な方や、サングラスをした視覚障害の方ならば、一見して側にいる犬が障害者補助犬だと判るでしょう。
しかし聴覚障害の方は、外見は健常者と全く変わりません。側にいる犬が聴導犬というベストを着ていても、この人が聴覚障害のある方だとは気付かない場合があると思います。
なので聴導犬を同伴している人は、普通のペットと勘違いされる場合が多いのだそうです。
聴覚障害者によって聴導犬は、音でしか判らない危険を事前に察知して教えてくれるパートナーなんですね。
周りの人達が、このような聴導犬の仕事を理解してあたたかく見守って欲しいと思います。(2007/1/9)(LIVING WITH DOGS)
障害者の生活支え 聴導犬沖縄に導入
耳の不自由な人をサポートする聴導犬「まつ」君(雄、5歳)が8日、長野県から沖縄入りし、本島在住の40代女性に貸与された。
県内に聴導犬が導入されるのは初めて。女性とまつ君は5月に認定試験を受け、正式に聴導犬に認定されることを目指す。
聴導犬は聴覚障害者に生活する上で必要な音のほか、警報機の音、助けを呼ぶ声など緊急の音を知らせ、聴覚障害者の命を守る補助犬。全国で認定された聴導犬は12匹しかいない。
日本聴導犬協会(長野県)は9日午前、那覇市の県身体障害者更生相談所で記者会見を開いた。同席したまつ君はドアをノックする音や人を呼ぶ声に反応し、ユーザーを誘導するデモンストレーションを行った。まつ君は病院などの受付で呼ばれたときや、やかんの湯がわいた音など、生活面でもユーザーをサポートし、警報音など緊急時にも助ける。
同協会の有馬もと会長は「聴導犬は補助犬の中で最もペットと間違われやすい。聴導犬を拒否し、批判されては生活できない。沖縄の人に認知してもらい、聴導犬に認定されるように理解してほしい」と協力を求めた。
まつ君は2001年に長野保健所に捨て犬として保護された。甲斐犬とパピヨンの間に生まれた。1年以上ボランティアの家で社会適正を調べ、8カ月の聴導犬訓練を終え、貸与されることになった。
ユーザーは今後、3カ月以上の自宅訓練を行い、5月に長野県でユーザーの管理能力を中心とした認定試験を受け、正式に聴導犬として認定される。(2007/1/9)(琉球新報記事より)