犬もメタボリック症候群

犬もメタボリック症候群

ちょっと太っている愛犬はガリガリにやせているよりは可愛かったりするのですが、でも太りすぎはいけません。
人はなかなかダイエット出来ませんけど、愛犬の健康は飼い主さんがコントロール出来ます。
犬にもメタボリック症候群って言うのか、何か流行語を犬にもあてはめただけでしょうけど。
要するに飼い主さんの意識の問題でもあると思います。犬は自分で食事のコントロールなんてしませんから。適度な運動と最適な食事は、近ごろの意識の進んだ飼い主さんならば当然なことですね。(2007/1/12)(LIVING WITH DOGS)


犬もメタボリック? 健康診断が人気「まず食事制限を」

日本の中年男性の半数以上がかかっているといわれるメタボリック症候群。実は、飼い犬の世界でもメタボリック症候群とみられる「中年犬」の肥満相談が増えている。「散歩すれば、飼い主も犬もやせられる」と思うかも知れないが、急な運動はけがのもと。「まず食事制限でやせることから」と専門家は忠告している。
東京都世田谷区のペットショップ「ドッグデイズ深沢店」では、獣医師による犬の健康診断が人気を集めている。触診で「できもの」を見つけたり、尿や血液の検査で肝機能やコレステロール値を調べたり、エコーで内臓を調べたり、人間の定期健診と変わらない。最近は、肥満を原因とする疾患の相談が増えているという。
同店の獣医師・頼定大和さんは「太りすぎると心臓への負担が増え、糖尿病などの病気にもかかりやすくなる」と警告する。犬は3〜4歳から代謝が落ちて「中年太り」が始まるといい、食べ過ぎないように飼い主がしつけたり、ペットフードのカロリーや分量を考えたりする必要がある。
愛犬が肥満かどうかを見分けるにはどうすればいいのか。人間の場合は、簡単な判断基準として「ウエストの周囲が男性で85センチ、女性が90センチ以上」という尺度がある。
ところが、犬の場合は犬種によって大きさや形が違うため、一概に「何センチ以上」という基準を当てはめるのは難しいという。簡単に見分ける方法として、(1)上から見てウエストがくびれているか(2)胸を触ってみて、あばら骨がわかるか(3)背骨を触れるか――などが挙げられるという。
一方、やせるために運動をさせるより、まず食事制限が先だという。頼定さんは「人と同じで、太った状態のまま運動をさせると、関節を痛めてけがをしたり、心臓に負担がかかったりします」と警告する。
ペットフードの選び方にも問題がある。栄養学に基づくフード「ユーカヌバ」を販売する「アイムス・ジャパン」(東京都新宿区)の調査では、犬の健康についての飼い主の悩みでは「肥満」が22.1%と最も多かった。対処方法は「食事量を減らす」の34%、「食事内容を変える」31.3%と続き、肥満と食事に対する意識の高さがうかがえる。
ところが、フードの選び方の優先順位では、犬の「体の大きさ」よりも、食べやすさに関連する「粒のサイズ」の方が優先されているという結果が出た。
日本獣医生命科学大学の左向敏紀教授は「粒サイズだけで選ぶのは危険。犬の大きさによって、摂取すべき栄養素やエネルギー量を考えた食事選びが重要だ」と指摘している。
(2007/1/10)(asahi.com 記事より)

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